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2011 年度 実績報告書

3テスラMR装置を用いた31PーCSIによる頭頚部悪性腫瘍の治療効果判定

研究課題

研究課題/領域番号 21592382
研究機関北海道大学

研究代表者

箕輪 和行  北海道大学, 大学病院, 講師 (30209845)

キーワード頭頸部癌 / CSI
研究概要

31P-CSIを頭頸部領域に用いるための設定を行い、特殊な形態・組織構造を持つ頭頸部領域に併せたCSIの設定を確立することである。ボランティアを対象にして撮像パラメータの決定を行い、対象核種をリンとし、3テスラのリンの中心周波数約50.4Mhzとした。TR/TE:4500/0.1msec,加算回数32回、撮像時間2分28秒で信号を得るところまではできたが、安定したデータを得るためには対象信号抽出領域の体積によっては加算回数を40回程度に増やす必要が生じた。さらに、以前からの問題であった頭蓋底や副鼻腔、上下顎骨近傍、咽頭腔近傍では磁場の安定性が得られないことが多く、関心領域の磁場不均一が原因と思われ、同部領域では良好なCSIは得られなかった。対象信号抽出領域の磁場の安定性については耳下腺や顎下部、側頭下窩など軟組織の体積が多く存在する領域では比較的良好な磁場の安定(半値幅0.5-1.0ppm)を手動操作で得ることができた。以上、頭蓋底直下では軟組織が少なく、磁化率変化に伴うアーチファクトで関心領域に良好な磁場の均一性を得ることは困難であり、頭蓋底でのCSIは困難と思われ、この方法は頭蓋底以外の頭頸部領域の病変の診断が対象となると結論づけた。さらに、病変からの信号抽出領域の体積が大きければ大きいほど良好な信号えられ、従来はXYZ軸に直交する立方体または直方体でしか関心領域を設定できなかったが、今回傾斜磁場を変化させ、必ずしもXYZ軸に平行ではない領域を設定することができ、対象病変内においてより広い範囲で関心領域を設定し易くなり、周囲組織からの信号の混入が少なくなった。目標としている4立方センチメートル以下からの信号取得は現時点では困難であったが、変形領域の設定で、加算回数を増やし、検査時間3分程度にすれば、5立方センチメートル程度の体積からのCSIは可能と考える。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] A case of pigmented villonodular synovitis, with few clinical symptoms, arising from the temporomandibular joint2013

    • 著者名/発表者名
      K Okada
    • 雑誌名

      oral radiology

      巻: 29 ページ: 74-79

    • DOI

      10.1007/s11282-012-0103-3

    • 査読あり
  • [学会発表] Diffusion tensor imaging characteristics of the normal human corticospinal tract2013

    • 著者名/発表者名
      キンキンター
    • 学会等名
      第42回神経放射線学会
    • 発表場所
      北九州国際会議場(北九州)
    • 年月日
      20130215-20130216
  • [学会発表] 歯科医療訴訟と画像診断2012

    • 著者名/発表者名
      箕輪和行
    • 学会等名
      全国歯科大学診療放射線技師学会
    • 発表場所
      北海道大学 学術交流会館(札幌)
    • 年月日
      20120623-20120624
    • 招待講演
  • [図書] TMD YEAR BOOK 20122012

    • 著者名/発表者名
      古谷野潔
    • 総ページ数
      207
    • 出版者
      クインテッセンス出版

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公開日: 2014-07-24  

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