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2011 年度 実績報告書

歯原性嚢胞発生モデルマウスでの微小循環に関する経時的・立体的解析

研究課題

研究課題/領域番号 21592384
研究機関東北大学

研究代表者

小野寺 健  東北大学, 大学院・歯学研究科, 大学院非常勤講師 (30233597)

研究分担者 熊本 裕行  東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (70215028)
キーワード歯学 / 病理学 / 歯原性嚢胞性病変 / 微小循環
研究概要

平成23年度は、平成22年度に引き続き、歯根嚢胞、含歯性嚢胞、角化嚢胞性歯原性腫瘍(歯原性角化嚢胞)からなるヒト歯原性嚢胞性病変を用いて、顎骨内での嚢胞形成と循環系での変化の関連性について検討を行った。
具体的には、口腔病理学分野で歯根嚢胞、含歯性嚢胞、角化嚢胞性歯原性腫瘍(歯原性角化嚢胞)と診断された標本について、各々10例を選択し、それぞれのパラフィンブロックから、連続切片を作製し、HE染色、免疫染色としてD2-40(リンパ管内皮細胞に対し陽性)、CD31およびCD34(血管内皮細胞に対し陽性)抗体を用い、交互に染色を行った。
その結果、歯根嚢胞においてリンパ管および毛細血管の顕著な増加をみた。歯原性嚢胞性病変の中で、歯根嚢胞は発育完了後の根尖部歯周組織の炎症性病変であり、含歯性嚢胞は歯の発育に関連して発生する病変、角化嚢胞性歯原性腫瘍(歯原性角化嚢胞)は腫瘍性病変であり、その性状が異なる。
従来の研究では、血管の増加についての指摘はあったがリンパ管の動態は明らかではなかった。今回の観察ではヒト歯原性嚢胞性病変の中では、炎症性変化を伴う病変においてリンパ管および毛細血管の顕著な増加を生じることが明らかになった。

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公開日: 2013-06-26  

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