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2010 年度 実績報告書

自己免疫性肝疾患に関わる口腔レンサ球菌の病原因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21592387
研究機関徳島大学

研究代表者

弘田 克彦  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (60199130)

研究分担者 三宅 洋一郎  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (80136093)
根本 謙  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (10218274)
キーワードS.intermedius / 細胞溶解毒素 / 胆管上皮細胞 / アポトーシス / Ca^<2+>振動 / NFAT / サイトカイン / カルシニューリン
研究概要

【目的】Streptococcus intermediusは膜孔形成毒素(ILY)を産生する。我々は10~40ng/ml ILYにより誘導される胆管上皮細胞死では、Ca^<2+>振動が細胞死に先行してみられることを見出した。本研究では、ILYにより生じるCa^<2+>振動により、カルシニューリンNFAT1経路の活性化が生じ、非アポトーシス型胆管上皮細胞死が誘導されることをまずはじめに明らかにすることを目的とした。さらにS.intermedius histone-like DNA binding protein (Si-HLP)により、培養ヒト単球様細胞(THP-1)においてMEK-ERK1/2及びSAPK/JNK経路を介して、炎症性サイトカインの産生を増強することを報告した。本研究では,微量サンプル中に含まれるサイトカインを包括的かつ同時に定量できるBio-plex測定法を用いて、rSi-HLPがTHP-1細胞のサイトカイン発現バランスに及ぼす影響についても検討した。【方法】rSi-HLPで胆管細胞癌株HuCCT1を刺激し、DNAマイクロアレイを用いた遺伝子発現変化、免疫染色法、ウエスタンブロット法を用いて解析した。またrSi-HLP(25,50μg/ml)でTHP-1細胞を8,24時間刺激し、培養上清中のIL-1β,IL-8,TNF-αをBio-plex測定法を用いて定量した。【結果と考察】ILYにより生じるCa^<2+>振動により、カルシニューリンNFAT1経路の活性化が生じ、非アポトーシス型胆管上皮細胞死が誘導されることを英文誌にて発表した。さらにrSi-HLPでTHP-1細胞を8時間刺激すると、IL-1β,IL-8,TNF-αのmRNA発現およびタンパク質産生量が増加することを明らかにした。サイトカイン産生誘導能に関しては、さらに詳細な検討が必要と考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Long-term bacterial exposure can trigger nonsuppurative destructive cholangitis associated with multifocal epithelial inflammation.2010

    • 著者名/発表者名
      Haruta I.
    • 雑誌名

      Lab Invest

      巻: 90 ページ: 577-588

    • 査読あり
  • [雑誌論文] High prevalence of Pseudomonas aeruginosa from oropharyngeal biofilm in patients with cerebrovascular infarction and dysphagia.2010

    • 著者名/発表者名
      Hirota K.
    • 雑誌名

      Chest

      巻: 138 ページ: 237-238

    • 査読あり
  • [学会発表] Streptococcus intermedius由来histone様DNA結合タンパク質がヒト単球系細胞のサイトカイン・ケモカイン産生に及ぼす影響2010

    • 著者名/発表者名
      平尾功治
    • 学会等名
      第63回日本細菌学会中国・四国支部総会
    • 発表場所
      松山大学
    • 年月日
      20101016-20101017

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公開日: 2012-07-19  

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