研究課題/領域番号 |
21592388
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
吉浦 一紀 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (20210643)
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研究分担者 |
筑井 徹 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (10295090)
岡村 和俊 九州大学, 歯学研究院, 助教 (20346802)
徳森 謙二 九州大学, 歯学研究院, 准助教 (40253463)
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キーワード | 歯科用コーンビームCT / 被曝線量 / 画質 |
研究概要 |
歯科用コーンビームCTが一般の医科用CTより安価であることはもちろんであるが、解像度が高いこと、被曝線量が格段に小さいことが喧伝されており、一般歯科医院への普及が進み、インプラント術前診査、歯周疾患診査、矯正術前および術後診査などに用いられている。しかしながら、近年販売されている歯科用コーンビームCTは、比較的大きな照射野まで切り替えによりカバーできるものにシフトしつつある。照射野の拡大は被曝線量の増加につながるが、照射野の大きさと被曝線量の関係は定量的に示されていないために、被曝線量が低いという誤解のもとに若年者に対して過剰な歯科用コーンビームCTによる検査が行われている例が見られる。 そこで本研究では、照射野の大きさの異なる数種類の歯科用コーンビームCTと医科用CTを用い、照射野の大きさと被曝線量および画質を定量的に評価し、それらの性能を総合的に評価し、歯科用コーンビームCT検査の最適化のための指針を得ることを目的とし、本年度は以下の事を行った。 1. 本学設置の歯科用コーンビームCTおよび医科用CTを用いた被曝線量の測定 本学設置の歯科用コーンビームCTおよび医科用CTを用いた被曝線量の測定を行い、各種撮影条件における各臓器の吸収線量を測定し、各臓器の吸収線量、実効線量を求めた。また、これらの値を過去のデータと比較するため、線量計算プログラムの購入を行い、比較検討を行っている。 2. アルミステップファントムを用いた本学設置の歯科用コーンビームCTおよび医科用CTの画質評価 ファントムの位置、方向による画素値の変化、距離計測精度の変化を定量的に評価し、総合的CT画質評価法の基礎データを取得し、新たな評価用ファントムを作成した。
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