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2009 年度 実績報告書

Fusobacterium nucleatum DNAによる細胞性免疫の誘導

研究課題

研究課題/領域番号 21592402
研究機関日本歯科大学

研究代表者

加藤 千穂美  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (00147860)

キーワードFusobacterium nucleatum / DNA / 免疫 / 細胞性免疫
研究概要

従来の研究から歯周病原菌Fusobacterium nucleatumで免疫するとマウスがTh1型に傾き、細胞性免疫の誘導を促すと言う結果を得ている。口腔の感染症は内因性感染であるため感染予防に役立つ病原因子の特定は難しいが、細胞性免疫がDNAワクチンで賦与されれば、口内炎や嚥下性肺炎などの予防に役立つ可能性があると考えられ、F.nucleatumのDNAで細胞性免疫の誘導性の可能性を確認する目的で本実験を行なった。
今年度はF.nucleatumの全DNAのマウスへの免疫投与条件を確立するのが目標であった。DNA抽出キットを使用して抽出したF.nucleatum DNAを、マウス後足腿筋肉に濃度を変え50μl注射した。実験1はDNAを初回のみ投与。実験2は3週間毎に追加免疫を行う。3週間毎に12週まで血清を採取しIgM、IgG抗体価をDory等の方法に準じELISAの変法により測定した。抗原はDNAと超音波破砕菌体とした。その結果、1μg免疫ではどれも抗体価は全く上がらなかった。10μg免疫では実験1初回免疫3週間後からDNAに対して少し上がり、菌体に対しては6週間後からIgGが2倍に上がったが追加免疫をしても抗体価が上がることはなかった。また100μg初回免疫ではDNAに対して3週間後に上がり始め、6週間後IgM、IgGのピークを示しその後漸次減少した。追加免疫では6週間後からDNAに対して両抗体価ともに高い値を示すものの相加、相乗効果は無かった。菌体に対してはIgM、IgG共に殆ど上がらなかった。これらの結果からF.nucleatum DNA免疫条件は100μg初回免疫6週間後が最も抗体価が高くなり効果があることがわかった。今後この条件で免疫効果を検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Macrophages contribute to the elimination of Porphyromonas gingivalis more strongly than neutrophils in vivo.2009

    • 著者名/発表者名
      Kato C, Mikami M, Natsuno T
    • 雑誌名

      J Oral Biosci Vol.51

      ページ: 97-104

    • 査読あり
  • [学会発表] BCG免疫効果と加齢-P.gingivalis感染時の滲出細胞におけるケモカイン及びレセプターの発現について2009

    • 著者名/発表者名
      三上正人、加藤千穂美、葛城啓彰
    • 学会等名
      第51回日本歯科基礎医学会学術大会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ(新潟市)
    • 年月日
      2009-09-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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