研究課題/領域番号 |
21592409
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田中 享 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (90179771)
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研究分担者 |
池田 考績 北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (90222885)
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キーワード | ナノテクノロジー / 白金ナノコロイド / 4META-MMA / TBBレジン / Super-Bond C&B / 微小引張り接着強さ |
研究概要 |
接着材料として4META-MMA/TBBレジン(Super-Bond C&B、Sun Medical社製)、表面処理剤としてGreen Conditioner(クエン酸10%、塩化第二鉄3%、Sun Medical社製)、および白金ナノコロイド(アプト社製)の原液(CPN)、10%溶液(10%CPN)を用いた。ヒト抜去大臼歯の歯冠中央部の象牙質を#600の耐水研磨紙で研磨し被着面とした。コントロールはGreen Conditionerのみで処理し、実験群はGreen Conditionerの後に白金ナノコロイドで処理する群(Etch-Pt群)、白金ナノコロイドで処理した後Green Conditionerを用いる群(Pt-Etch群)とした。被着面を各々の条件で処理しSuper-Bond C&Bでアクリル棒と接着させ37℃水中に24時間浸漬した後、1mm×1mmのスティック状試料で微小引張り試験を行った。白金ナノコロイド処理時間は60秒としその後の水洗時間は3秒、5秒、10秒、20秒とした。Etch-Pt群ではCPNを60秒塗布後20秒水洗・乾燥してもcontrolと有意差はなかったが、Pt-Etch群では20秒水洗・乾燥すると、controlに対し有意に高い接着強さを示した。一方10%CPNを60秒間用いるとEtch-Pt群では、20秒水洗・乾燥するとcontrolより有意に高い接着強さを示し、Pt-Etch群では、10秒水洗・乾燥または20秒水洗・乾燥すると有意に高い接着強さを示した。また10%CPNで60秒、30秒、20秒、10秒処理(各々20秒水洗・乾燥)を比較するとEtch-Pt群、Pt-Etch群ともに30秒処理した群が、最も高い接着強さを示した。
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