研究概要 |
八方向放射状学習によってラット海馬に発現する記憶関連遺伝子をDNA microarray法を用いて解析したところ, TrhとTnxaの発現が増加し, NnatならびにS100a9が減少した。そこで,上顎臼歯を抜歯した抜歯群,抜歯後に義歯を装着した義歯群ならびに対照群を設定して八方向放射迷路学習を行わせたところ,抜歯群では他の2群に比べてエラー数が多かった。この時に上記の4遺伝子の発現を定量PCR法で観察すると, Tnxa, NnatならびにS100a9は行動学的実験結果と整合性を示し記憶関連遺伝子の可能性が示唆された。
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