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2010 年度 実績報告書

金属アレルギーによる難治性皮膚疾患と口腔内金属修復物との因果関係について

研究課題

研究課題/領域番号 21592460
研究機関長崎大学

研究代表者

寺野 元博  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90264259)

研究分担者 田中 美保子  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (00304957)
キーワード歯学 / アレルギー / 金属 / 汗
研究概要

研究の目的:歯科用金属アレルギーが原因と考えられる難治性皮膚疾患において,汗から排泄される金属元素を検出することにより,発症機序の解明,新たな検査方法の確立を目指すものである.
研究の成果:超純水1lをホットスターラーにて42℃に加熱,保温し,被験者の片手を10分間浸して,健常被験者10名(男性5名,女性5名)より,汗を採取した.
誘導結合プラズマ発光分析装置による定性分析の結果,Mg,Zn,Pt,Au,Al,Cu,Hg,Mo,Mn,Sn,Cr,Sb,In,Cd,Ni,Tiを検出できたため,定量分析を行った.結果,バックグラウンドとピークの差が明確でなかった元素は定量分析で検出できなかった.Znは,健常被験者10名中8名から検出され、0.061ppm±0.104で,最小値は0ppm,最大値は0.368ppmであった.以上の結果を踏まえ,定性分析の設定条件を厳しく設定し,再度分析を行った結果,定性分析ではZnは,健常被験者10名すべてより検出されてしまい,0.335ppm±0.707で,実際の定量分析の約5倍の濃度が検出されてしまうことが判明した。
これらの結果より,本装置での定性分析では、プロファイルのピークが確認できた元素を定量することとし、健常被験者では,MgとZnが検出できるが、その他の元素は検出されないことがわかった。
Mgは歯科用合金としては使用されていないが,定性分析で平均0.7ppm検出されており,汗で必ず検出される元素である可能性が高いため,試料採取の際,汗が採取できているかの指標として利用できると思われる。

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公開日: 2012-07-19  

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