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2011 年度 実績報告書

遺伝子多形解析によるインプラント周囲炎リスク診断システムの新開発

研究課題

研究課題/領域番号 21592464
研究機関九州歯科大学

研究代表者

小城 辰郎  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (80153542)

研究分担者 細川 隆司  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60211546)
中本 哲自  九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (30514989)
正木 千尋  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (60397940)
キーワード遺伝子多型 / SNP / 遺伝子診断 / インプラント周囲炎 / 粘膜細胞
研究概要

インプラント周囲炎と炎症性サイトカイン関連遺伝子多型についての調査は皆無であり,遺伝子多型解析によるインプラント周囲炎のリスク診断調査を行うことは非常に意義があると考えた.しかし,遺伝子診断の研究では,通常遺伝子サンプルを静脈血の採取によって得ているが歯科領域において静脈血の採取は一般的とはいえない.そこで本研究では,口腔内より粘膜上皮細胞を採取,Phi29 DNA polymeraseを用いてDNAを増幅することによって,血液サンプルの採取を行わずとも遺伝子診断を行える手技を確立し遺伝子多型とインプラント周囲炎との関連を明らかにし,最終的には遺伝子多型解析によるインプラント周囲炎のリスク診断システムの開発を目的とした.
1.インプラントが埋入された患者のうち,研究の内容を理解し同意を得た40名,177本のインプラントを良好に経過しているグループ27名159本(Control group),インプラントが喪失したグループ13名18本(Test group)に分け,TNF-αおよびIL-1βの遺伝子多型とインプラントの喪失との関連を検討した.
2.Control groupではTNF-αのCアリルを有する披験者は70.1%,Tアリルを有する披験者は29.9%であった.一方,Test groupではTNF-αのCアリルを有する披験者は50.0%,Tアリルを有する披験者も50.0%であり,インプラントの本数ベースで比較すると,Tアリルの方が有意にインプラントのロスト率が高い値を示した(p<0.05).
以上より,口腔内より粘膜上皮細胞からの遺伝子多型解析は非侵襲的であり,術前のインプラントのリスク分析に有効である可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] The Tumor Necrosis Factor-Alpha Gene-857 Single-Nucleotide Polymorphism Associated with Early Implant Failure in Asian Patients2011

    • 著者名/発表者名
      Y. Murashima, C. Masaki, M. Makino, T. Kojo, T. Nakamoto, R. Hosokawa.
    • 雑誌名

      International Journal of Oral Implantology and Clinical Research

      巻: 2 ページ: 1-6

    • DOI

      DOI:10.5005

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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