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2011 年度 実績報告書

バイオメカニクス特性解析に基づいた義歯設計最適化システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21592470
研究機関昭和大学

研究代表者

下平 修  昭和大学, 歯学部, 講師 (30235684)

研究分担者 佐藤 裕二  昭和大学, 歯学部, 教授 (70187251)
北川 昇  昭和大学, 歯学部, 准教授 (80177831)
七田 俊晴  昭和大学, 歯学部, 講師 (70307057)
キーワード義歯支持能力 / バイオメカニクス特性 / 顎堤粘膜 / 弾性率 / 疼痛闘値
研究概要

【目的】義歯支持粘膜の性状と疼痛閾値の関係はリリーフ量や付与すべき咬合様式など,義歯設計に大きな影響を与える.そこで,当教室では疼痛を感じるまでの口腔粘膜の厚さおよびその変化量と荷重量を同時に測定するシステムを開発した,本年は,口蓋粘膜の荷重前の厚さ,厚さの変化量,変化率,弾性率を測定し,義歯支持粘膜の性状と疼痛閾値との関連性を明らかにした.
【方法】測定には超音波厚さ計の探触子の把持部にひずみゲージを貼付した装置を用いた.探触子を口蓋粘膜へ徐々に加圧(1N/sec)し,被験者が主観的に疼痛を感知した時点で信号発生器のスイッチ押下を指示した.その時の信号および超音波厚さ計の波形を記録し,ひずみゲージで求めた荷重量の波形と同時に記録した、これにより荷重前の口蓋粘膜の「厚さ」(mm),粘膜の硬さを示す「弾性率」(MPa),疼痛を生じる「圧力」(MPa),疼痛を生じる粘膜の「圧縮率」(%)および疼痛を生じる粘膜の「沈下量」(mm)を測定し,粘膜性状のパラメータとしての厚さと弾性率と疼痛閾値のパラメータとしての圧力,圧縮率および沈下量の相関係数を求めた.
【結果】弾性率は圧力,圧縮率および沈下量のいずれの間とも有意な相関を認めた.厚さは沈下量のみと有意な相関を認めた.しかし,粘膜性状を表す厚さと弾性率の間で有意な相関は認められなかったことから,一概に厚さから弾性率の推定は困難であると考えられた。以上から,粘膜の厚さからは疼痛を生じる沈下量しか推定できず,疼痛を生じる圧力や圧縮率を推定するためには粘膜の弾性率の評価が重要であることが示唆された.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Influence of oral mucosal properties on pressure-pain threshold2011

    • 著者名/発表者名
      Isobe, A.
    • 学会等名
      14th Biennial Meeting of International Collage of Prosthodontists
    • 発表場所
      Big Island of Hawaii, USA
    • 年月日
      2011-09-09
  • [学会発表] 義歯支持粘膜の性状が疼痛閾値に及ぼす影響-有歯顎者における測定-2011

    • 著者名/発表者名
      磯部明夫
    • 学会等名
      第31回昭和歯学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2011-07-02
  • [学会発表] 義歯支持粘膜の性状が疼痛閾値に及ぼす影響2011

    • 著者名/発表者名
      磯部明夫
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会第120回記念学術大会
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      2011-05-20
  • [図書] 歯科衛生士Q&Aで理解する義歯ケア第1回:義歯装着時の指導2011

    • 著者名/発表者名
      下平修
    • 総ページ数
      4
    • 出版者
      クインテッセンス社

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公開日: 2013-06-26  

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