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2011 年度 実績報告書

顎関節症発現にかかわる歯牙接触習癖測定システムの開発と診断・治療法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 21592471
研究機関昭和大学

研究代表者

古屋 良一  昭和大学, 歯学部, 教授 (80092435)

研究分担者 馬場 一美  昭和大学, 歯学部, 教授 (80251536)
木野 孔司  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 准教授 (80143585)
船登 雅彦  昭和大学, 歯学部, 講師 (10146897)
阿部 有吾  昭和大学, 歯学部, 助教 (40449088)
キーワード顎関節症 / 上下歯列接触癖 / 電子メール / 携帯電話 / TCH測定システム
研究概要

覚醒時に観察される非機能的な咬合接触(上下歯列接触癖,tooth Contacting Habit: TCH)は多くの顎関節症患者に認められ、顎関節症の原因因子として注目を集めている。しかし、その頻度を客観的に評価する測定方法がなく実態は明らかでなかった。そこで、新たにTCH測定システムを開発し、顎関節症患者は健常者に比較し覚醒時の上下歯列接触癖が多いことを明らかにした。この測定システムをTCH是正システムとして再構築し、TCH頻度と顎関節症の臨床症候への影響と有効性について検討した。被験者は,痛みを有する顎関節症初診患者でTCHを自覚する者あるいはTCHが疑われる者5名である。最初に3日間のTCH頻度を測定し、その後、20日間TCH是正システムとして運用し、最後に3日間のTCH頻度を測定した。
TCHの測定および是正は,午前8時から午後8時までの12時間とし、30±9分間隔で24回、被験者に対して電子メールを自動送信した。メール受信時に、TCH測定中は上下の歯列の接触の有無を返信させ、TCH是正中は上下の歯列を離すように指示した。顎関節症患者の上下歯列接触癖の頻度は平均42.2±19.9%と高頻度であり,TCH是正後は14.2±8.7%に減少した。また、初診時の顎運動時の疼痛Visual Analog Scale (VAS)は平均55.6±23.9から12.0±17.9へ減少し、無痛最大開口量は平均22.0±12.9mmから39.0±5.1mmへ増加した。TCH是正システムを使用することによりTCH頻度は減少し、臨床症候が改善する可能性が示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 顎関節症患者の健康関連QoLの検討2011

    • 著者名/発表者名
      船登雅彦, 工藤有加, 西山暁, 阿部有吾, 太田武信, 塚越香, 高岡美智子, 羽毛田匡, 渡邊友希, 片岡竜太, 木野孔司, 古屋良一, 馬場一美
    • 学会等名
      第24回一般社団法人日本顎関節学会総会・学術大会
    • 発表場所
      広島県民文化センター
    • 年月日
      20110714-20110717
  • [学会発表] 顎関節症の治療効果についての前向き介入研究-臨床的に意義のあるOHIP値変化量の算出-2011

    • 著者名/発表者名
      船登雅彦, 工藤有加, 西山暁, 阿部有吾, 太田武信, 木野孔司, 古屋良一, 馬場一美
    • 学会等名
      社団法人日本補綴歯科学会第120回記念学術大会
    • 発表場所
      広島国際会議場
    • 年月日
      20110520-20110522

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公開日: 2013-06-26  

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