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2010 年度 実績報告書

チタン合金の接着耐久性改善に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21592474
研究機関日本大学

研究代表者

松村 英雄  日本大学, 歯学部, 教授 (40199857)

研究分担者 古地 美佳  日本大学, 歯学部, 講師 (90386079)
田上 直美  長崎大学, 大学病院, 講師 (70231660)
キーワードチタン / 接着 / 補綴装置
研究概要

本研究はチタン合金の接着耐久性を改善し,口腔内で長期間機能できる補綴装置接着システムを確立することを目的としている。本研究で対象としたチタン合金はTi-6Al-7Nb合金と,歯科材料への応用が検討されているTi-Mo系合金である。接着の研究においては被着体構成成分の接着挙動を把握することが重要である。そこで,被着体試料としてTi-6Al-7Nb合金の他に,アルミニウムとニオブを使用した。さらに,高純度チタンを比較対照として使用した。他の合金は鋳造用合金として使用可能な範囲の組成を有するものを選択し,比較のためモリブデンを使用した。試料は各組成の金属試料を切断したものとした。単体金属の中には研究室,製造業者のいずれにおいても接着試験試料作製経験のないものがあり,規格化された試料の作製に注力した。なお,前歯補綴症例においては前装用コンポジットと金属の接着も必要であることから,片側の被着体として,前装材料も使用した。本研究においては,カルボン酸,ボスホン酸,リン酸エステルなど,酸性モノマーを主に使用した。接着材料として本体に機能性モノマーを含まないトリ-n-ブチルホウ素重合開始型アクリルレジン(MMA-TBBレジン)を標準材料として採用した。被着体,プライマーを組み合わせて実験系を構築した。せん断接着強さの計測と破壊形態の解析を中心に研究を行った。本年度はチタン合金の構成元素がレジンの接着強さにおよぼす影響について,以下の結論が得られている。チタン合金の主成分であるチタンに対し,疎水性リン酸エステルモノマーまたは疎水性ホスホン酸モノマーを含むプライマーの有効性が確認された。アルミニウムとニオブに対しても酸性モノマーを含むプライマーが有効であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of thiouracil-based adhesive systems for bonding cast silver-palladium-copper-gold alloy2010

    • 著者名/発表者名
      Yamashita M, Matsumura H, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Oral Science

      巻: Vol.52 ページ: 405-410

    • 査読あり
  • [学会発表] Ti-15Mo-5zr-3Al合金の歯科鋳造法および機械的性質2010

    • 著者名/発表者名
      東風真美子, 松村英雄, 他
    • 学会等名
      第56回日本歯科理工学会学術講演会
    • 発表場所
      長良川国際会議場(岐阜県)
    • 年月日
      2010-10-09

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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