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2010 年度 実績報告書

咬合感覚異常症の病因解明のための慢性的な咬合干渉による中枢性感作の観察

研究課題

研究課題/領域番号 21592479
研究機関鶴見大学

研究代表者

平井 真也  鶴見大学, 歯学部, 助教 (20339815)

研究分担者 松香 芳三  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (90243477)
キーワード咬合感覚異常症 / 歯根膜感覚 / 咬合干渉 / 下顎運動 / 咀嚼筋
研究概要

本研究は,運動生理学の観点から顎運動および咀嚼筋活動量の同時計測を行い,咬頭干渉が及ぼす影響についての関連性を明らかにする.咬合干渉を付与した実験では,咬合接触検査装置により観察する必要がある.そこで,日常生活において強い影響を与えない咬合干渉を長期的に付与し,歯根膜感覚の変化を下顎運動,さらに咬合接触様相や咀嚼筋筋活動とともに観察することで,弱い慢性的な刺激による突発性咬合感覚異常の成因を明らかにする事とした.本研究において,咬合感覚の変化を見るには,末梢性の感覚の評価が必須である.そこで,21年度は,末梢性の感覚を定量的に評価する目的で,平常時の歯根膜触感覚閾値を計測した.被験者は,正常者10名,全て女性である.対象歯は,上顎左右側の第一小臼歯とした.測定装置は,ナイロン製のvon Frey Hairチップを用いた電子痛覚測定装置とした.結果,触感覚閾値は,右側小臼歯部では,平均2.60g(SD 1.33g),左側小臼歯部では,2.84g(SD 1.25g),全体で2.72g(SD 1.30g)であった.22年度は,表面麻酔薬を用いて,閾値感覚の変化を左右側同名歯の差を検討し,閾値の変化の違いをみた.被験者は,女性10名とし,上顎左右側の第一小臼歯とした.表面麻酔薬は,被験歯の頬側歯肉部に塗布し,開始から1分後,3分後,5分後,10分後,15分後,30分後に計測した.結果,開始から3分後に,左右側とも平常時と差がみられた.また,各時間ごとの比較では,15分後から30分後に左右側で差がみられた.正常者において,平常時および表面麻酔薬作用発現時でも,圧感覚閾値に左右差は認められなかったことから,咬合感覚異常を検出するための基準となる可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 電子痛覚測定装置による歯根膜感覚の客観的評価の検討2010

    • 著者名/発表者名
      平井真也, 小川匠, 松香芳三, ほか
    • 学会等名
      第23回一般社団法人日本顎関節学会総会・学術大会
    • 発表場所
      タワーホール船堀
    • 年月日
      2010-07-25
  • [学会発表] 症例報告:咬合治療における習慣性閉口運動の評価2010

    • 著者名/発表者名
      平林里大, 小川匠, 笠間慎太郎, ほか
    • 学会等名
      第23回一般社団法人日本顎関節学会総会・学術大会
    • 発表場所
      タワーホール船堀
    • 年月日
      2010-07-25

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公開日: 2012-07-19  

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