研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、FGFR2b/FGF10シグナルの口腔粘膜の治癒・再生への役割を解明することにある。本課題の結果から、1) FGFR2bシグナルの減弱により、粘膜の形成が菲薄化すること、2) FGF10過剰発現により、基底細胞層の多層化により、粘膜上皮の過形成・肥厚が生じること、3) FGF10過剰発現が重層扁平上皮の基底層の増殖により強く働くことが明らかとなった。膀胱の移行上皮からも同様の結果を得ていることから、FGFR2b/FGF10シグナルは、粘膜基底層に存在する口腔上皮由来幹細胞の増殖を誘導し、粘膜創傷の治癒を加速すると考えられた。
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Stem Cells
巻: 29巻 ページ: 1792-1803
DOI:10.1002/stem.722
Development
巻: 137巻 ページ: 3743-3752
DOI:10.1242/dev.051672