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2010 年度 実績報告書

オン・デマンド型3Dカセット移植材による組織再生制御

研究課題

研究課題/領域番号 21592495
研究機関大阪大学

研究代表者

野崎 剛徳  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (30263304)

研究分担者 北村 正博  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (10243247)
佐保 輝之  大阪大学, 歯学部・附属病院, 助教 (10263295)
キーワード再生歯学 / シグナル分子 / 三次元培養
研究概要

組織再生に用いる移植材の生物活性を、シグナル分子を用いて最適な状態に制御するための条件の検討を目的として、以下の実験を行った。すなわち、硬組織形成能を有するマウス歯根膜由来クローン(MPDL22)を10%FCS添加α-MEM培地にて培養し、種々の濃度のVEGFもしくはFGF-2を用いて単独で、もしくは両者を混合して刺激を行った際の増殖能の変化を、細胞増殖試薬(WST-1)を用いて比較検討した。また、石灰化誘導培地にて培養したMPDL22をVEGFで刺激した際の、骨形成に関与する各種mRNA発現の変化を検討した。さらにマウス血管内皮細胞の三次元培養を用い、種々の濃度のVEGFもしくはFGF-2を用いて単独で、もしくは混合して添加した際の、血管管腔形成に及ぼす影響を検討した。その結果、VEGFが低濃度のFGF-2と協調的に働いて細胞増殖に関与する一方で、高濃度のFGF-2が存在する条件ではその働きを抑制することが明らかとなった。また血管内皮細胞の血管管腔形成に際して、低濃度のVEGFが存在する条件下ではFGF-2の添加によって血管管腔形成が促進される一方で、高濃度のVEGFが存在する条件下では、FGF-2添加によって管腔形成が抑制される傾向があることが明らかとなった。さらにVEGFが細胞の石灰化に著明な影響を及ぼさないことが示された。
これらの結果を基に、次年度はオン・デマンド型3Dカセット移植材の開発を目指し、骨再生足場材に細胞シートを積層したマルチレイヤー移植材を作製して動物モデルに作成した人工的骨欠損に移植するとともに、シグナル分子を用いた組織再生の再生プロセス制御を試みる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Effects of concomitant use of fibroblast growth factor (FGF)-2 with beta-tricalcium phosphate (β-TCP) on the beagle dog 1-wall periodontal defect model.2010

    • 著者名/発表者名
      Anzai J, Kitamura M, Nozaki T, 他4名
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun.

      巻: 403 ページ: 345-350

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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