本研究「有機一無機界面のインターフェイス制御による炭酸アパタイトフォームの高強度化」は有機(PUフォーム)一無機(析出粒子)界面のインターフェイスを制御し,堆積粒子を緻密化させ炭酸アパタイトフォームの高強度化を目標としています。 本年度は,炭酸アパタイトフォームの強度向上に及ぼす原料粒子サイズおよび溶媒の種類の影響を調べました。溶媒の種類による差はほとんど見られませんでしたが,粒子サイズを小さくすると強度が向上する傾向が見られました。本法により強度の改善がなされた炭酸アパタイトの細胞適合性を評価したところ,強度改善前と同様に優れた細胞適合性を示すことが分かりました。 以上の結果を踏まえて,本研究により提案した手法は炭酸アパタイトフォームの高強度化に有効な手段であると結論付けました。
|