研究課題/領域番号 |
21592505
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
飯島 まゆみ 朝日大学, 歯学部, 助教 (80164838)
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研究分担者 |
若松 宣一 朝日大学, 歯学部, 講師 (00158594)
亀水 秀男 朝日大学, 歯学部, 講師 (00152877)
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キーワード | 生体材料 / コラーゲン / アパタイト / オクタカルシウムリン酸塩 / 曲げ強さ / 靭性 / Young率 |
研究概要 |
本研究の目的はオクタカルシウムリン酸塩(OCP)/アパタイト・コラーゲン複合体を骨組織代替材料として利用するために、その成形体の靭性と強度の向上を図ることにある。その手段として、アスペクト比の大きいリボン状形態のOCP/アパタイト複合結晶をコラーゲンマトリックスの強化フィラーとして用い、温水静水圧成形装置(WIP)により、加温高圧下で成形体作製を計画した。 複合体をWIPによって40℃、200MPaで成形することにより、室温において200MPaで成形(CIP)した場合よりも、複合体の靭性は約4倍、曲げ強さは約3倍、Young率は約1.5倍になった。また、複合体の靭性と強さは湿潤状態でWIP成形することにより、Young率は乾燥条件で成形することにより向上することがわかった。比較のため、ビーグル犬(6歳雄)の下顎骨と大腿骨緻密骨から本成形体と同一サイズに切り出した試験体の曲げ試験を行った。本成形体の曲げ強さは、骨の1/2~1/3、Young率は1/4程度であったが、靭性は約1.5倍であった。
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