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2010 年度 実績報告書

ナノカーボン分子ヒーターによる組織再生促進モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21592508
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

川口 稔  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (10122780)

研究分担者 福島 忠男  福岡歯科大学, 歯学部, 准教授 (80084250)
大野 純  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (10152208)
鍛冶屋 浩  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (80177378)
キーワードカーボンナノチューブ / 光熱転換 / 温熱デバイス / 再生医療
研究概要

本研究は,可溶化カーボンナノチューブに近赤外照射を行うと光熱変換反応によってカーボンナノチューブが「分子ヒーター」となって発熱することを利用して,「スキャホールドやハイドロゲルドレッシング材に可溶化カーボンナノチューブを添加すれば,温熱効果によって再生部位周辺組織の血流を改善・促進し,再生部位への血管新生の亢進や細胞活性向上をはかれるのではないか」というアイデアで企画されたものである.今年度はカーボンナノチューブの濃度と照射光源との関係を明らかにすることを目的として,可溶化カーボンナノチューブの特性解析を進めた.その結果,培養用培地に分散したカーボンナノチューブに近赤外線を照射することによって培地温度を上昇させることを明らかにした.またアルギン酸ゲルに分散させたシート状のゲルに関しても温度上昇を確認した.この温熱特性はカーボンナノチューブの濃度と照射する近赤外線のエネルギーに依存しており,照射条件によって発熱制御が可能であることが明らかとなった.マウスの体表ならびに皮下に埋入したゲルは制御可能な発熱動態を示し,皮下埋入型および表皮貼付型による応用形態の選択が可能な温熱デバイスとしての基本特性を明らかにすることができた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Dispersion stability and exothermal properties of DNA-functionalized single-walled carbon nantubes2011

    • 著者名/発表者名
      M.Kawagutchi, J.Ohno, A.Irie, T.Fukushima, J.Yamazaki, N.Nakashima
    • 雑誌名

      International J.Nanomedicine

      巻: 6 ページ: 729-736

    • 査読あり
  • [学会発表] ナノカーボン分子ヒーターの創製-CNT1抗体複合体の調製-2010

    • 著者名/発表者名
      川口稔, 山崎純, 大野純, 福島忠男, 入江昭仁, 松浦正朗
    • 学会等名
      第55回日本歯科理工学会
    • 発表場所
      東京都
    • 年月日
      2010-04-18

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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