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2009 年度 実績報告書

ビスホスホネートによる顎骨壊死発症機構に対する免疫学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 21592511
研究機関北海道大学

研究代表者

出山 義昭  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (80271667)

研究分担者 戸塚 靖則  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00109456)
安田 元昭  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (90239765)
飯塚 正  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 准教授 (80168062)
吉村 善隆  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (30230816)
キーワードビスホスホネート / 顎骨壊死 / 免疫
研究概要

骨粗鬆症や癌の骨転移に使用される薬であるビスホスホネート(BP)に関連した顎骨壊死や骨髄炎の発症が近年問題となっている。その発症機構には骨代謝回転や血管新生の抑制が関与するとの報告があるが、その詳細は十分に解明されていない。我々はビスホスホネートが硬組織に高濃度に沈着することや顎骨が常在菌などの微生物が多数存在する口腔に近接していることに着目して、BPが骨局所の免疫機構に何らかの影響を及ぼしていると推測して、BPの免疫細胞への作用について明らかにすることを目的として本研究を行った。マクロファージ様Raw264.7細胞にクロドロネート、エチドロネート、TRK-530、アレンドロネート、インカドロネート、リセドロネートを作用させて細胞増殖能に対する影響を検討した。その結果、アレンドロネートとリセドロネートで濃度依存的に細胞増殖が抑制される傾向が認められたが、他のBPではほとんど変化は認められなかった。マクロファージではクロドロネート、リセドロネート、ゾロドロネートを作用させるとリセドロネートとゾロドロネートでRac-GTP形成の増加が認められ、クロドロネートではほとんど変化がないことが報告されている。窒素を含有する骨吸収抑制能が高いBPがマクロファージ様細胞の増殖を抑制し、また、Racなどの低分子Gタンパク質は細胞骨格と関連しており、マクロファージなどの貪食作用に関与していることが知られている。今後、BPのマクロファージの貪食作用などの機能に対する作用に関して研究を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 関節滑膜細胞のPMCAに対するエストロゲンの作用2010

    • 著者名/発表者名
      出山義昭
    • 学会等名
      第83回日本薬理学会年会
    • 発表場所
      大阪市, 大阪国際会議場
    • 年月日
      2010-03-17

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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