研究課題
【効率的な骨形成のためのPTH・COX-2シグナルの検討】PTHの骨形成促進作用メカニズムを明らかとする目的で、我々が確立したPTHの骨形成促進作用が認められる骨芽細胞様細胞株であるMC3T3-E1細胞およびMC-4細胞培養系を用いてPTHシグナルの下流にある転写因子COX-2の解析を行った。具体的には、MC3T3-E1細胞およびMC-4細胞培養系にCOX-2のプロモーター領域の様々なbinding site COX-2 DNA mutationを強制発現させ、PTHによるルシフェラーゼ活性を測定することにより、PTHによるCOX-2誘導に必須のpotential cis-acting siteを検索した。また、mRNA、タンパクレベルでの解析をReal-time(Quantitative)PCRおよびWestern blotで検討した。更に、PTH刺激を加えたMC3T3-E1細胞およびMC-4細胞培養系から核タンパクを抽出してゲルシフトアッセイを行い、PTHによるCOX-2誘導のpotential cis-acting siteを検討した。その結果、骨芽細胞様細胞株においてPTHによるCOX-2の発現誘導には、calcium-calcineurin-NFAT signaling pathwayが重要であることが分かった。
すべて 2009
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