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2011 年度 実績報告書

405nm半導体レーザーを用いた低侵襲的診断・治療法の口腔外科領域への導入

研究課題

研究課題/領域番号 21592516
研究機関群馬大学

研究代表者

宮崎 英隆  群馬大学, 医学部, 講師 (70420271)

研究分担者 内田 克哉  東北大学, 情報科学研究科, 助教 (40344709)
キーワード405nm / 半導体レーザー / 血管病変
研究概要

我々は波長405nm半導体レーザーの臨床応用を目標として、レーザーのエネルギーと生体組織の反応との関係を中心にデータを収集してきた。
本レーザーの軟組織における蒸散効率を調べたところ、予めex vivoの実験では、低出力でも高い切開能力や凝固能力を持ち、また僅かの炭化層しか形成しないという優れた利点を持つことがわかっていたため、実際の臨床応用を想定して、本研究ではまず主に生体に対するレーザーの影響を調べた。
ラット生体の肝臓に本レーザーを照射したところ、生体においても高い蒸散力を示すだけでなく、高い止血力を示すことがわかった。その研究成果を海外誌Laser Physicsに報告し、掲載された。また本レーザーによる切開創の治癒過程を、動物を用いて病理組織学的に検索を行った。(データの一部は電子情報通信学会技術研究報告 IEICE technical reportに掲載されている。)
一方で、我々は臨床の現場において、より生体に安全で効果的なレーザーの使用法を模索してきた。
表層からレーザー照射を行えないような顔面深部の病変に対して、そのアプローチ法としてswinging eylid法に注目し、その有効性を口腔外科領域に紹介した(Surgical Scienceに掲載された)。
これらの術式は405nm半導体レーザーの臨床応用の際に有効な活用法として期待できる。
今後も引き続き405nm半導体レーザーの性能解析を行っていく予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Surgical effects on soft tissue produced by a 405-nm violet diode laser in vivo2011

    • 著者名/発表者名
      Miyazaki H, Kato J, 他
    • 雑誌名

      Laser Physics

      巻: 21 ページ: 1-4

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Swinging Eyelid Procedure : An Useful Approach for Reduction of Zygomaticomalar Fracture

    • 著者名/発表者名
      Kakizaki H, Takahashi Y, Miyazaki H, 他
    • 雑誌名

      Surgical Science

      巻: (in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] 当科における組織内レーザー照射法による血管病変の治療2010

    • 著者名/発表者名
      金舞, 宮崎英隆, 他
    • 学会等名
      第23回日本レーザー歯学会総会・学術大会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20101113-14
  • [学会発表] 超音波ガイド下で組織内レーザー照射法を行った舌静脈奇形の1例2010

    • 著者名/発表者名
      宮崎英隆, 金舞, 他
    • 学会等名
      第23回日本レーザー歯学会総会・学術大会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20101113-14

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公開日: 2013-06-26  

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