研究課題
基盤研究(C)
口腔癌の浸潤・転移の過程においてEMT現象が重要である。Snailが多くの標的遺伝子の転写を制御し、それら標的遺伝子産物が機能して多くの現象が生じることでEMTが成立する。その中で、上皮細胞が間葉細胞に変化する過程において細胞間接着が失われて上皮整合性が崩れることに注目し、その詳細を解析した。口腔扁平上皮癌細胞株にウイルスベクターでSnailを強制発現させた細胞プールを作成し、それら細胞に遊走スペースを与えることでEMTを継時的に再現する系を確立した。細胞間接着因子E-カドヘリンの発現と局在およびp^63の発現で上皮整合性の喪失を検索したところ、EMTは多段階であり、完全な細胞間接着はEMTの最終段階であること、また成長因子などの液性因子でこの段階まで誘導できることが分かった。
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