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2010 年度 実績報告書

自己培養口腔粘膜上皮シートを用いた口腔顎顔面の再建

研究課題

研究課題/領域番号 21592538
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

深田 健治  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70266815)

キーワード口腔粘膜上皮シート / 顎骨再建 / 温度応答性培養皿 / 細胞シート工学 / 口腔前庭拡張術
研究概要

1. イヌ口腔粘膜採取および口腔粘膜上皮細胞のシート培養
イヌ(ビーグル犬)に対し、全身麻酔下にて頬粘膜より口腔粘膜採取し、ディスパーゼ処理後口腔粘膜上皮膚を剥離した。次に0.25%トリプシン-EDTA溶液で37℃、20分処理後、細胞懸濁液を得る。4×10^4cells/cm^2の初期播種密度にて、温度応答性カルチャーインサートに播種し、約2週間の培養を行った。
2. イヌ口腔前庭狭窄モデルの作成
全身麻酔下に局所麻酔を行い、下顎前歯(6歯)の抜歯を行う。次に、約20mm×10mmの口腔前庭粘膜(付着歯肉および口唇粘膜)を切除し、3-0ナイロン糸にて筋層縫合を行い、粘膜面を5-0ナイロン糸で縫合を行った。
3. イヌ口腔前庭狭窄モデルへの口腔粘膜上皮細胞シート移植
口腔前庭拡張術を行った創面に培養口腔粘膜上皮シートを移植する。口腔前庭拡張術は、Wassumund法を改良した方法で行った。温度応答性カルチャーインサートを20℃のインキュベーターへ移し、30分低温処理し、培養皿底面にPVDF(or パーチメント紙)をのせ、表面張力で膜に口腔粘膜上皮細胞シート付着させ回収する。創面に口腔粘膜上皮シートを移植した。
5. 術後の評価
培養口腔粘膜上皮シートを移植した群の方が、対照群と比較し治癒の促進が見られた。
現在、口腔上皮シートだけでなく、線維芽細胞シートとの併用について検討している。

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公開日: 2012-07-19  

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