慢性ストレスによる唾液分泌低下のメカニズムを明らかにするために、. 1アドレナリン受容体アゴニストのフェニレフリン(PHE)をマウスに長期投与する系を考案した。PHEマウスでは、唾液カリクレイン活性の有意な低下がみられた。また、プロテオーム解析により、顎下腺においてカリクレイン22(mk22)とレニン2(Ren2)の減少が認められたが、mRNAの発現量には差がみられなかった。一方、extracellular signal-regulated kinase(ERK1/2)のリン酸化が耳下腺では上昇していたのに対して、顎下腺では有意に低下していた。これには、細胞内のCa^<2+>濃度上昇の低下が起因している可能性が示唆された。
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