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2011 年度 実績報告書

遺伝子多型および発現特性による口腔癌細胞特性診断パネルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21592543
研究機関鶴見大学

研究代表者

大島 朋子  鶴見大学, 歯学部, 准教授 (50233101)

研究分担者 神谷 洋子  鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (10460213)
キーワード遺伝子発現 / 遺伝子多型 / 癌細胞特性 / 口腔扁平上皮癌 / バイオインフォマティクス
研究概要

口腔癌の持つ特性と変異遺伝子との関係を理解し科学的根拠を検証した上で、最も効果の高い治療法を選択する基準を確立するために、本研究では遺伝子発現と多型のバリエーションを分析し、それぞれの細胞特性を明らかにすることを目的とした。したがって本研究では、口腔癌細胞の持つ遺伝子多型とそれに伴う発現特性を分析し、細胞生物学的検証に基づいてバイオインフォマティクス的解析により、診断・予後診断・治療法選択の基準とするための基礎研究を行うことを計画した。すなわち、各遺伝子の発現特性が個々の癌細胞に何をもたらしているのかを明らかにし、遺伝子多型に相関性を持つものを見いだすことで、診断のマーカーとしての有用性を検討するものである。以下に研究項目とその結果を示す。
1.昨年度の研究からヒト口腔癌培養細胞12株においてタンパク質の過剰発現が見られたり、SNPマイナーアレル頻度率が異なっていることが示唆されたバイオマーカー候補において、組織タンパク質レベルでの発現解析(Western blotting法)を行った。しかし感度と特異度が有意に高く、最終的にマーカーと判定されるには到らなかった。
2.唾液サンプルにおいて、バイオマーカー候補タンパク質の発現を腫瘍群と対照群との2群での比較を行ったが、サンプルの症例数が十分に得られなかった。そこで、個々の症例での治療前後で変動を示す候補タンパク質と代謝産物(メタボライト)について、プロテオーム解析およびメタボローム解析によるスクリーニングを行った。その結果、サイトカインや炎症に共通の代謝産物が候補物質として絞り込まれた。唾液は非侵襲性の検体として有用であると考えられる。
以上の結果より、バイオマーカー候補として選択された物質について、今後有用性を判定し、癌細胞特性にどのように反映されているかをさらに検証する必要が示唆された。

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公開日: 2013-06-26  

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