研究課題
基盤研究(C)
ヒト口腔扁平上皮癌細胞株(SCC9, SCC25)をEGF(epidermal growth factor)およびFGF(fibroblast gowth factor)添加DMEM/F12培地で2.3週間培養すると、複数のコロニーが形成された。このコロニーを構成している細胞の表面マーカーを調べてみると、CD24陰性/CD44陽性(CD24-/CD44+)であり、細胞株の約6%を占めていた。このマイナー集団は対照に比べて化学療法剤に対して抵抗性を示し、また浮遊細胞塊を形成する能力が亢進していたことから、癌幹細胞であると推測された。さらに、活性化型Aktを高発現させた細胞株ではCD24-/CD44+集団の割合が増加しており、また浮遊細胞塊形成能が亢進していることから、活性化Aktが癌幹細胞の形質の獲得・維持に関わっていると推測された。Aktシグナル伝達系を標的にした分子標的療法は口腔扁平上皮癌の治療戦略を考える上で有用な情報を提供するであろう。
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