研究課題
シリカナノ粒子表面に外表がアミノ基からなるポリアミドアミン(PAMAM)を付与して、Tc-99mと近赤外蛍光のICGとによる複合イメージングを可能にした。ラットの舌に、このナノ粒子プローブを注入してセンチネルリンパ節の核医学画像と近赤外蛍光イメージングを確認出来た。これらプローブの局在はH&E染色および透過型電顕で検討した。ナノ粒子はリンパ節内のマクロファージに局在しており透過型電顕でその胞体内に散在性に認めることが出来た。確認はEnergy dispersive spectroscopy(EDS)で行い、それがSiであることを認めた。前年度の結果と本年度の結果は2011年9月に米国サンジェゴで開催された世界分子イメージング会議においてその成果を発表し、ポスター賞の候補に選ばれた。「Dual-modality Imaging Using Radionuclide and Near-infrared Fluorescence Nanoparticles for Sentinel Lymph Node Biopsy: An Animal Study. M. Tsuchimochi';K. Hayama;A. Kameta;H. Yamaguchi;M. Toyama;I. Sasagawa;N. Tsubokawa」832のポスター演題中の256演題がポスター賞の候補となった。日本からは10演題が候補に上がった(東京大学1、京都大学1、北海道大学1、大阪大学1、浜松医科大学2、滋賀医科大学1、放医研2)。残念ながら私たちの発表は賞に選ばれなかったが世界の上位レベルであることが確認された。成果は国際誌に投稿準備中である。また、本年度はセンチネルリンパ節内の転移細胞ターゲットイメージングのためにHER2発現細胞を用いてその抗HER2抗体をナノ粒子プローブに付与したイメージングの基礎実験を行なった。
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European Journal of Medical Physics
巻: (accept)(平成24年5月にDOI決定)