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2010 年度 実績報告書

各種骨関連手術後の治癒期間短縮を目指したメラトニン療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21592575
研究機関鶴見大学

研究代表者

里村 一人  鶴見大学, 歯学部, 教授 (80243715)

研究分担者 服部 淳彦  東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (70183910)
舘原 誠晃  鶴見大学, 歯学部, 助教 (90380089)
徳山 麗子  鶴見大学, 歯学部, 助教 (20380090)
山本 英雄  鶴見大学, 歯学部, 講師 (10220493)
橘 竜佑  鶴見大学, 歯学部, 臨床助手 (80514926)
キーワードメラトニン / 硬組織再生 / 歯の発生 / 歯の再生 / 唾液腺 / メラトニン受容体
研究概要

歯の再生医療へのメラトニンの有用性の確認を目指した研究において、鐘状期後期のヒト下顎第三大臼歯歯胚と新生仔マウスの下顎骨切歯の組織切片を作製し、抗MellaR抗体を用いて免疫染色を行った。また、ラット歯原性上皮細胞株(HAT-7)におけるMellaRの発現につき、RT-PCR法およびWestern blot法により検討した。その結果、鐘状期後期のヒト下顎第三大臼歯歯胚の分泌期エナメル芽細胞、中間層細胞、外エナメル上皮と分泌期象牙芽細胞にMellaRの発現が認められた。星状網細胞および歯乳頭細胞にもわずかに発現が確認された。また新生仔マウスの下顎切歯においても分泌期エナメル芽細胞、中間層細胞、分泌期象牙芽細胞にMellaRの発現が認められ、その発現様式はヒトの場合と同様であった。さらに、HAT-7において、mRNAレベルおよびタンパク質レベルにおいてMellaRが発現されていることが確認された。今後、歯の再生医療へのメラトニン応用の有用性について、さらに検討を加えていく予定である。さらに、メラトニンの口腔における生理的役割を解明する研究の一環として、唾液中に存在するメラトニンが唾液線によって合成・分泌されたものであることを確認するために、メラトニン合成酵素であるAANATおよびHIOMTのラットおよびヒト唾液腺における発現について検討した結果、ラット耳下腺、顎下腺、舌下腺およびヒト顎下腺のいずれにおいても導管上皮細胞にAANATの局在を認めた。さらにヒト顎下腺導管上皮細胞にHIOMTおよびメラトニンの局在が確認された。これにより、唾液中のメラトニンが唾液腺により合成、分泌されたものであることが確認され、メラトニンが口腔において何らかの生理的役割を担っていることが強く示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Possible involvement of melatonin in tooth development : Expression of melatonin 1a receptor in human and mouse tooth germs.2010

    • 著者名/発表者名
      Kumasaka S, et al.
    • 雑誌名

      Histochemistry and Cell Biology

      巻: 133 ページ: 577-584

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Expression and cellular localization of melatonin-synthesizing enzymes in rat and human salivary glands.

    • 著者名/発表者名
      Shimozuma M, et al.
    • 雑誌名

      Histochemistry and Cell Biology

      巻: (In press)

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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