• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

包括的な顎顔面形態および顎口腔機能の統合的解析システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21592577
研究機関九州大学

研究代表者

白土 雄司  九州大学, 大学院・歯学研究院, 准教授 (60117132)

研究分担者 徳森 謙二  九州大学, 大学院・歯学研究院, 准教授 (40253463)
キーワード顎変形症 / 顎顔面形態 / 解析システム / 鼻咽腔気道 / 咀嚼筋
研究概要

本研究成果の具体的な内容については、顎変形症患者に対して撮影したComputed Tomography (CT)データから顎顔面骨格,顔面軟組織,鼻咽頭気道および咀嚼筋をパーソナルコンピュータ上の仮想空間内で再構築し,三次元(3D)的な術前後の顎顔面形態を総合的に分析することを作成可能にしたことが挙げられる。さらに、非接触型三次元計測装置を用いて計測した歯列模型データを必要な場合に応じて組み込むことをも出来るようにした。
本研究の意義について、まず、歯科金属充填物や矯正用ブラケットによる歯列領域のアーチファクトがCTにおける短所のひとつであるが、非接触型三次元形状計測装置で撮影した歯列画像を組み入れたことで、顎顔面形態の相互関係を解析することが可能になった。さらに、情報工学分野の画像処理技術を用いることで、術前後における高い精度の顎顔面形態の頭部3D-CT像を、同一座標系で再構築し、顎顔面骨格、顔面軟組織、咀嚼筋、咽頭気道に関する種々の変化を三次元的に解析することが出来た。そのため、本解析システムは今までにない診断、分析法になるものと考えられ、口腔領域の他の分野における形態解析にも発展することができ、日常臨床に応用することが可能であると思われる。
また、作成した形態画像はインターネット上に無料で公開されているソフトウエアに取り込むことで、チェアーサイドにおいて容易に表示することが可能である。そのため、本研究で作成したシステムは、研究面だけではなく、歯科医にとっても患者にとっても分かり易いコミュニケーションツールになると思われる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 上顎前方牽引装置による骨延長を試みた上下顎骨切り術症例2011

    • 著者名/発表者名
      安永敦、白土雄司、名方俊介
    • 雑誌名

      九州矯正歯科学会誌

      巻: 6 ページ: 97-106

  • [雑誌論文] 著明な嚢胞形成を伴った顎下腺多形腺腫の1例2011

    • 著者名/発表者名
      後藤雄一、川野真太郎、大部一成、鈴木華子、松原良太、清末崇裕、小林家吉、白土雄司、中村誠司
    • 雑誌名

      日本口腔腫瘍学会雑誌

      巻: 23 ページ: 17-23

    • 査読あり
  • [学会発表] 臼歯部鋏状咬合を伴った上顎前突症に対して上下顎後方歯槽骨切り術を施行した1例2011

    • 著者名/発表者名
      田中昭彦、豊嶋健史、白土雄司、林田淳之輔、北村亮二、田中秀明、鈴木陽、中村誠司
    • 学会等名
      第21回日本顎変形症学会総会・30周年記念国際シンポジウム
    • 発表場所
      東京:学術総合センター
    • 年月日
      2011-06-17
  • [学会発表] 偏位を伴う骨格性下顎前突症患者における下顎枝形態の解析2011

    • 著者名/発表者名
      林田淳之輔、白土雄司、豊嶋健史、蔵原慎一、佐々木匡理、北原亨、森悦秀、中村誠司
    • 学会等名
      第21回日本顎変形症学会総会・30周年記念国際シンポジウム
    • 発表場所
      東京:学術総合センター
    • 年月日
      2011-06-16

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi