研究課題/領域番号 |
21592579
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
太田 信介 横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (30336581)
|
研究分担者 |
松井 義郎 香川大学, 医学部, 教授 (10181687)
藤内 祝 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (50172127)
光藤 健司 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (70303641)
|
キーワード | 骨再生 / G-CSF / CD34 / 末梢血 / ゼラチンスポンジ |
研究概要 |
顎骨再建方法には、人工骨、他科骨、自家骨を用いた移植法があるが、侵襲性、異物反応などのため、いずれも期待通りの結果をLには至っていない。本研究は、CD34陽性細胞とG-CSFを組み合わせた自家骨髄間質細胞培の増加方法と細胞接着性に優れる新規担体を用いた新しい骨造成法の有用性を検討すること、培養骨膜による間質細胞の骨芽細胞への分化、上皮の深部増殖に対する遮断膜としての働きを明らかにし、その優位性を確かめることを目的とした。【材料および方法】ウサギ腸骨より骨髄間質細胞および骨膜を採取する際に、G-CSFを投与し採取した後、初代骨髄間質細胞を新規開発のゼラチンスポンジ担体に播種し、骨芽細胞へ分化誘導した。細胞を播種した担体を、同一のウサギに形成した顎骨欠損部へ移植し、同時に培養した骨膜で被覆。観察期間は移植後、1週から12週とした。骨形成の評価は、免疫組織学的所見、遺伝子解析、三次元X線Micro focus CTによる画像解析を用いた。同一個体の反対側顎骨に同様の骨欠損を作製し、骨欠損のみ・担体移植のみ・骨膜移植のみのコントロール群とした。【結果】いずれの骨形成評価法においてもコントロール群と比較して有意に骨形成が促進された。【結論】本法は、これまでの骨造成法と比較してドナーやホストに対して低侵襲であり、使用する細胞は全て自家細胞である事から安全性の高い方法であると考えられた。骨造成効果についても一定の効果が認められた。
|