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2009 年度 実績報告書

高次脳機能への精神鎮静法の作用と新たな精神鎮静法薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21592580
研究機関九州歯科大学

研究代表者

河原 博  九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (10186124)

研究分担者 河原 幸江  久留米大学, 医学部, 講師 (10279135)
仲西 修  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (50137345)
原野 望  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (50423976)
キーワードストレス / 鎮静 / 抗不安 / 脳科学 / マイクロダイアリシス / 情動 / 歯科治療 / デクスメデトミジン
研究概要

ストレス負荷により、青班核のノルアドレナリン、大脳皮質前頭前野と扁桃体のノルアドレナリン,ドーパミン神経活動が亢進した.ストレスのない無麻酔・無拘束・自由行動状態で,ミダゾラムを青斑核に投与したところ,ミダゾラムは,青班核のノルアドレナリン、さらに大脳皮質前頭前野ノルアドレナリン,ドーパミン,扁桃体のノルアドレナリン神経活動を抑制した.次に,青班核にミダゾラムを持続投与しながらストレス負荷を行ったところ,ミダゾラムは,ストレスによる青班核と大脳皮質前頭前野,扁桃体のノルアドレナリン神経活動の亢進をほぼ抑制し,大脳皮質前頭前野のドーパミン神経活動を軽度掬制した.ストレスのない無麻酔・無拘束・自由行動状態で,Y-23684,デクスメデトミジン,クロニジンをミダゾラムと同様に青斑核に投与したところ,Y-23684,デクスメデトミジン,クロニジンは,ミダゾラムと同様に大脳皮質前頭前野と扁桃体のノルアドレナリン,ドーパミン神経活動を抑制した.一方,青斑核では,Y-23684,クロニジンでミダゾラムと同様にノルアドレナリン神経活動の抑制が見られたが,デクスメデトミジンはノルアドレナリンのシナプス間隙量の増加がみられた.ミダゾラムとY-23684は,無麻酔・無拘束・自由行動状態あるいはストレス負荷時の両方でほぼ同じ作用を,青斑核,大脳皮質前頭前野,扁桃体のノルアドレナリン神経,大脳皮質前頭前野のドーパミン神経に対して有していた.
ミダゾラムとY-23684は,無麻酔・無拘束・自由行動状態あるいはストレス負荷時の両方でほぼ同じ作用を,青斑核,大脳皮質前頭前野,扁桃体のノルアドレナリン神経,大脳皮質前頭前野のドーパミン神経に対して有していた.ミダゾラムをはじめとするベンゾジアゼピン系薬による静脈内鎮静法の副作用を解決する上で,非ベンゾジアゼピン系抗不安薬であるY-23684の有用性が示唆された.ミダゾラムをはじめとするベンゾジアゼピン系薬による静脈内鎮静法の副作用を解決する上で,非ベンゾジアゼピン系抗不安薬であるY-23684の有用性が示唆された.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Peripherally administered ghrelin induces bimodal effects on mesolimbic dopamine system depending on food-consumptive states2009

    • 著者名/発表者名
      Kawahara H
    • 雑誌名

      Neuroscience 161

      ページ: 855-864

    • 査読あり
  • [雑誌論文] イントロック・先端部を喉頭蓋谷に位置させるエアウェイスコープ〓経鼻気管挿管の検討2009

    • 著者名/発表者名
      河原博
    • 雑誌名

      日本歯科麻酔学会雑誌 37

      ページ: 172-175

    • 査読あり
  • [学会発表] Peripherally administered ghrelin induces bimodal effects on mesolimbic dopamine system depending on food-consumptive states.2009

    • 著者名/発表者名
      Kawahara H
    • 学会等名
      2009 International Symposium of Ghrelin
    • 発表場所
      Tokyo
    • 年月日
      2009-11-19

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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