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2011 年度 実績報告書

各種神経ブロックによる神経組織の変性とその回復

研究課題

研究課題/領域番号 21592581
研究機関岩手医科大学

研究代表者

城 茂治  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (20154411)

キーワード眼窩下神経 / 栄養血管 / 神経ブロック / 微細構造 / 回復過程 / 三次元再構築像
研究概要

神経再生には周囲毛細血管からの栄養が必要であるが、知覚神経末梢の栄養血管構築に関する詳細な記述はほとんどない。そこで我々は知覚神経末梢部位の微小循環動態を知ることが神経ブロック効果を持続させ、より長期間効果を維持させることができるのではないかと考え、眼窩下神経末梢の神経内血管構築を検索した。通法により樹脂包埋後、3μmの連続前額断切片を作製し(Toluidine Blue染色)、冷却3-CCDカメラ装着の光学顕微鏡にて観察した。また、眼窩下神経内血管再構築のため、墨汁を注入したパラフィン包埋試料をミクロトームにて10μmの連続前額断切片とし、三次元再構築像を作製した。他に、洞毛付近の神経束も観察した。三次元再構築像は連続切片の二次元画像を冷却3-CCDカメラ装着光学顕微鏡からコンピュータに入力し、Adobe Photoshop CS3を用いて血管と神経束を抽出し、軸合わせを行った。血管と神経束に画像処理を施し三次元再構築ソフトZedView^[○!R]を用いて眼窩下神経内血管の三次元再構築像を作製した。
神経末梢の微小循環において、神経上膜の血管は神経周膜内をかなりの長さを縦走している血管叢と密に吻合しており、神経周膜内の血管は、深層の神経周膜を斜めに通過して神経内膜腔に入ることが観察できた。また、一つの神経周膜に囲まれた線維束では大抵一本の血管が神経内膜を縦走し、神経の分岐に合わせて血管も分岐し、分岐した神経に一本の血管が必ず存在した。一部鎖状を呈している神経束内毛細血管も観察した。洞毛毛包内には、神経束内部を縦走してきた血管は入り込まず、神経束周囲に存在した血管が入り込んでいたことを観察した。

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公開日: 2013-06-26  

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