研究課題
基盤研究(C)
Runx2は骨芽細胞分化の必須遺伝子であり、鎖骨頭蓋異形成症の原因遺伝子である。同症候群患者は歯の移動遅延が報告されており、その病態モデルであるRunx2^<+/-> マウスは、メカニカルストレス応答の反応が低下し、骨芽細胞分化促進の低下が生じている可能性が考えられる。そこで、本研究では、Runx2^<+/-> マウス由来骨髄間質細胞に伸展刺激を加えた場合の骨芽細胞分化をin vitroで検討した。その結果、Runx2^<+/-> マウスは野生型マウスと比較し、伸展力負荷時の骨髄間質細胞の細胞増殖促進の遅延が認められ、さらに骨芽細胞分化の遅延と低下が認められた。したがって、Runx2^<+/-> マウスの歯を移動したときの伸展側における、細胞増殖の遅延と骨芽細胞分化機能の低下がinvitroで明らかになった。
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Bone
巻: 49(5) ページ: 975-989
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巻: 13 ページ: 197-205