研究課題/領域番号 |
21592607
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
北浦 英樹 東北大学, 病院, 講師 (60295087)
|
研究分担者 |
吉松 昌子 長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20420630)
増山 律子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (60297596)
藤村 裕治 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (70448504)
|
キーワード | 破骨細胞 / TNF-α / 骨髄細胞 / 骨髄移植 / T細胞 / 矯正歯科 / マウス / キメラマウス |
研究概要 |
近年、矯正治療において、治療期間の短縮が求められている。また、矯正治療の問題点には歯根吸収がある。これらの解決のためには、歯の移動のメカニズムを解明することが重要である。我々は、現在までにTNFレセプター欠損(TNFRsKO)マウスを用いた研究で、矯正学的歯の移動はTNF-αによる破骨細胞形成が重要であることを見いだした。我々の目的は、TNFRsKOマウスおよび野生型マウスのそれぞれの骨髄細胞をお互いのマウスに骨髄移植することで作製できるキメラマウスを用いて、矯正学的歯の移動時に誘導される破骨細胞形成においてどの破骨細胞形成関連細胞が重要な役割を演じているかをin vivoで解明することである。キメラマウスの作製のため、移植するための骨髄細胞からストローマ細胞およびT細胞を抗体カラムを用いて除去し、イラディエーションを行い骨髄細胞を除去したマウスに骨髄移植した。抗体カラムを用いてストローマ細胞およびT細胞が除去できたかFACSを用いて確認した。また、マウスより抗CD4抗体および抗CD8抗体をマウスに注入し、T細胞を除去した。抗体を注入後、脾臓より細胞を抽出し、FACSにてT細胞が除去できた事を確認した。WTおよびTNFRsKOマウスを用いて、マクロファージはTNFRsを持っているがストローマ細胞はTNFRsを持っていない(WT→TNFRs KO)、逆にマクロファージはTNFRsを持っていないがストローマ細胞はTNFRsを持っている(TNFRs KO→WT)キメラマウスを作製した。今後、キメラマウスを用いて歯の移動の実験を行う。
|