中枢および内臓への実験的刺激がブラキシズムの発現に及ぼす影響の病態生理学的探索

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21592608
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 矯正・小児系歯学
• 研究機関: 宮崎大学 (2010-2011); 鹿児島大学 (2009)
• 研究代表者: 永田 順子 宮崎大学, 医学部, 講師 (50264429)
• 研究分担者: 宮脇 正一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80295807) ; 乾 明夫 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80168418) ; 大牟禮 治人 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (00404484) ; 坂口 勝義 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 助教 (80381185) ; 山元 隆文 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00457649) ; 迫田 隅男 宮崎大学, 医学部, 教授 (20118079) ; 鹿嶋 光司 宮崎大学, 医学部, 講師 (30233703) ; 井川 加織 宮崎大学, 医学部, 助教 (90423722) ; 横田 理絵 宮崎大学, 医学部, 医員 (10530339) ; 小川 泰史 宮崎大学, 医学部, 医員 (20572720)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 睡眠時ブラキシズム / 胃酸 / 微小覚醒 / 睡眠深度 / 自律神経 / ホルモン

研究概要

本研究では、実験的に睡眠時ブラキシズム(SB)の誘発や抑制を試みた。睡眠下で健常者の食道内に酸性溶液を注入すると、SBが増加した。次に、SB患者と健常者のポリグラフ検査から睡眠動態と心拍変動を解析し、血中ホルモン濃度を調べた。SBの大半は微小覚醒を伴う浅睡眠時に交感神経優位下で発現した。SB患者では交感神経優位で睡眠の質が悪く、ストレス関連ホルモンが増大したが、投薬により中枢神経を介してSB発現が抑制された。

研究成果

• [雑誌論文] Mastication suppresses initial gastric emptying by modulating gastric activity (2012)
  • 著者名/発表者名: H Ohmure、H Takada、K Nagayama、T Sakiyama、H Tsubouchi、S Miyawaki
  • 雑誌名: J Dent Res 巻: 91 ページ: 293-298
  • 査読あり
• [雑誌論文] Ghrelin and anorexia nervosa : a psychosomatic perspective (2011)
  • 著者名/発表者名: Ogiso K, Asakawa A, Amitani H, Inui A
  • 雑誌名: Nutrition 巻: 27 ページ: 988-993
  • 査読あり
• [雑誌論文] Influence of experimental esophageal acidification on sleep bruxism (2011)
  • 著者名/発表者名: H Ohmure、K Oikawa、K Kanematsu、Y Saito、T Yamamoto、H Nagahama、H Tsubouchi、S Miyawaki
  • 雑誌名: J Dent Res 巻: 90 ページ: 665-671
  • 査読あり
• [雑誌論文] 舌痛症に対するミルナシプラン塩酸塩の有用性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 鹿嶋光司、高森晃一、井川加織、永田順子、吉岡泉、迫田隅男
  • 雑誌名: 新薬と臨牀 巻: 59 ページ: 176-183
  • 査読あり
• [雑誌論文] 睡眠時ブラキシズムに対する考え方 (2010)
  • 著者名/発表者名: 宮脇正一、永山邦宏、植田紘貴、大牟禮治人、坂口勝義
  • 雑誌名: 小児歯科臨床 巻: 15 ページ: 12-26
• [雑誌論文] Clinical Significance of Magnetization Transfer Contrast Imaging for Edematous Changesin Masticatory Muscle (2010)
  • 著者名/発表者名: Nagayama K、Suenaga S、Nagata J、TakadaH、Majima H、Miyawaki S
  • 雑誌名: J Comput AssistTomogr 巻: 34 ページ: 233-241
  • 査読あり
• [雑誌論文] The role of ghrelin in energy homeostasis and its potential clinical relevance (2010)
  • 著者名/発表者名: Cheng KC, Li YX, Asakawa A, Inui A
  • 雑誌名: Int J Mol Med 巻: 26 ページ: 771-778
  • 査読あり
• [雑誌論文] 小下顎症に伴う閉塞型睡眠時無呼吸症候群に対して口腔装置と非侵襲的陽圧換気療法を適用した1例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 永田順子、迫田隅男
  • 雑誌名: 宮崎歯界
• [雑誌論文] Gastroesophageal reflux symptoms in adults with skeletal Class III malocclusion examined by questionnaires (2009)
  • 著者名/発表者名: R Togawa、H Ohmure、K Sakaguchi、J Nagata、T Yamamoto、S Miyawaki
  • 雑誌名: Am J Orthod DentofacialOrthop 巻: 133 ページ: e1-10
  • 査読あり
• [学会発表] 睡眠時ブラキシズム患者の消化器症状と内視鏡所見に関する臨床的考察 (2012)
  • 著者名/発表者名: 兼松恭子、大牟禮治人、宮脇正一
  • 学会等名: 第7回九州矯正歯科学会大会
  • 発表場所: 大分
  • 年月日: 2012-02-04
• [学会発表] 咀嚼が胃排出能に及ぼす影響-上部消化管機能との関連- (2011)
  • 著者名/発表者名: 高田寛子、大牟禮治人、永山邦宏、嵜山敏男、坪内博仁、宮脇正一
  • 学会等名: 第70回日本矯正歯科学会大会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 20111017-20
• [学会発表] 食道内への酸刺激が覚醒時の咀嚼筋活動に及ぼす影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 齋藤陽子、大牟禮治人、兼松恭子、嵜山敏男、坪内博仁、宮脇正一
  • 学会等名: 第70回日本矯正歯科学会大会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 20111017-20
• [学会発表] 睡眠時ブラキシズムの新たな関連因子とその生理学的意義 (2010)
  • 著者名/発表者名: 宮脇正一
  • 学会等名: 国際先進学際学会アジア部会第3回学術大会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 20100320-21
• [学会発表] 睡眠時の咀嚼筋活動と酸クリアランスとの関係 (2010)
  • 著者名/発表者名: 及川紀佳子、大牟禮治人、宮脇正一
  • 学会等名: 第5回九州矯正歯科学会
  • 発表場所: 鹿児島
  • 年月日: 20100130-31
• [学会発表] 一般集団における咬合と顎口腔機能の異常は胃食道逆流症のリスク要因となるか (2010)
  • 著者名/発表者名: 國則貴玄、永田順子、坂口勝義、楠元順哉、宮脇正一
  • 学会等名: 第5回九州矯正歯科学会
  • 発表場所: 鹿児島
  • 年月日: 20100130-31
• [学会発表] 睡眠時脳波の指数スペクトルの傾きと睡眠段階との関連性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 永田順子、上村裕希、長濱博行、千葉伸太郎、八木朝子、宮脇正一
  • 学会等名: 第5回九州矯正歯科学会
  • 発表場所: 鹿児島
  • 年月日: 20100130-31
• [学会発表] A new physiological significance of sleep bruxism (2010)
  • 著者名/発表者名: 宮脇正一
  • 学会等名: Taiwan Orthodontic Society annual meeting
  • 発表場所: 台北
  • 年月日: 2010-09-04
• [学会発表] 睡眠時ブラキシズムに対する考え方と対処法 (2010)
  • 著者名/発表者名: 宮脇正一
  • 学会等名: 一般社団法人日本顎関節学会,第27回学術講演会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-05-16
• [学会発表] 睡眠時の食道内酸刺激が咀嚼筋活動に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 及川紀佳子、大牟禮治人、宮脇正一
  • 学会等名: 第43回日本顎口腔機能学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20091128-29
• [学会発表] 一般集団における咬み合わせ、咀嚼機能、胃腸消化器症状ならびに睡眠障害に関する質問紙調査(第一報) (2009)
  • 著者名/発表者名: 國則貴玄、坂口勝義、永田順子、宮脇正一
  • 学会等名: 第68回日本矯正歯科学会大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 20091116-18
• [学会発表] 睡眠時の食道内への繰り返しの酸刺激が咀嚼筋活動に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 及川紀佳子、大牟禮治人、宮脇正一
  • 学会等名: 第68回日本矯正歯科学会大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 20091116-18
• [学会発表] 睡眠時の食道内への酸の注入がブラキシズムの発現に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大牟禮治人、及川紀佳子、山元隆文、宮脇正一
  • 学会等名: 第68回日本矯正歯科学会大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 20091116-18
• [学会発表] 良好な咬合は胃食道逆流の予防に役立つのか-矯正歯科医の新たな役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 宮脇正一
  • 学会等名: 第68回日本矯正歯科学会大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2009-11-18