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2009 年度 実績報告書

特異的破骨細胞抑制剤を用いた効率的歯の移動と歯周病予防システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21592618
研究機関愛知学院大学

研究代表者

後藤 滋巳  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (60142577)

研究分担者 宮澤 健  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (60301636)
田渕 雅子  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (30418925)
キーワード歯学 / 矯正学 / 歯周病 / 破骨細胞 / 病理学
研究概要

本研究では、骨代謝自体をコントロールする事で、矯正治療における歯の移動量や移動速度ならびに移動方向が制御可能になるのではないか、また、歯周病予防ができるのではないかと考え、骨代謝のコントロールによる歯の移動実験と歯周病の予防実験を行い、骨代謝の解明ならびに歯周病予防システムの開発を行うことを目的とした。平成21年度の研究業績として、まず破骨細胞に作用する薬剤の選択を行った。今回は、破骨細胞を抑制する薬剤に着目し、ビスホスホネートとりベロマイシンAを用いることとした。まず、有効な濃度の決定をおこなった。また、in vivoにおいての実験では、本研究では将来的に遺伝子的な解析を含めることを考慮してマウスを用いることとした。次いで、歯の移動実験法の確立として、以下の2通りの実験をおこなった。1.Waldo法に準じて、マウスの第一臼歯と第二臼歯間に矯正用エラスティックを挿入する方法である。2.矯正用クローズドコイルを用いて第一臼歯を近心移動する方法である。現在までのところ、矯正用エラスティックを用いて5日後までの持続的矯正力の付与が可能となり、OPG遺伝子欠損マウスにおいては、Wild typeマウスに比較して歯の移動量が大きい結果となっていた。しかし、OPG遺伝子欠損マウスにビスホスホネートを投与することによって、その移動量は抑制されWild typeマウスと同程度の移動距離に変化していた。今後は、ビスホスホネートと同様に、リベロマイシンAを投与してWaldo法を行い、また、コイルスプリングを用いて、さらに長期にわたって持続的な矯正力を付与し、観察を行う予定である。一方、歯周病予防システムの観察に関しては、現在、マウスの臼歯間に矯正用結紮線を用いて歯周病モデルの作製を行っている。マウスの臼歯は小さく、手技の確立が難しいが、モデルが確立できるように、今後改良していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 破骨細胞が実験的歯の移動に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      庄司さつき
    • 学会等名
      第68回日本矯正歯科学会大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20091116-20091118

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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