• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

歯周病関連細菌感染モデルマウスに対するIL-1タイプIIレセプターの影響

研究課題

研究課題/領域番号 21592638
研究機関愛知学院大学

研究代表者

石原 裕一  愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (50261011)

研究分担者 三谷 章雄  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50329611)
田中 繁寿  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (30367619)
亀井 英彦  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (50421243)
キーワード実験的歯周炎モデル / IL-1 / IL-1Ra KOマウス / Tepe II IL-1 receptor / IL-1 receptor antagonist / LPS / ELISA法
研究概要

平成21年度は以下の結果を得ることができた
実験動物はWistar系ラット6週齢を用いて上顎右側第二臼歯歯頸部周囲にナイロン糸を結紮し,実験的歯周炎惹起させた.惹起後14日目,28日目,42日目の歯槽骨吸収像をμCTにて結紮群と非結紮群を比較したところ、結紮群では非結紮群に比べ14日目に明らかな歯槽骨吸収を観察することができた.そこで連続切片を作成しHE染色し形態計測したところ,結紮群ではセメントエナメル境から歯槽骨頂間距離が増加しており,結紮によって歯槽骨が吸収された.しかし,炎症所見としての細胞間隙の拡大,結合組織線維の走行の不整などは観察できなかった.
次に結紮周囲歯肉をホモジナイズサンプルとし、サンプル中のIL-1α, IL-1β, IL-1 receptor antagonist(IL-1Ra), Type II IL-1 receptor(IL-1R II)産生量をELISA法にて測定したところ,IL-1αは28日目でピークを迎えその後下がる傾向が見られ,IL-1βは42日目でしか(11pg/mL)測定することができなかった。一方、抗炎症性サイトカインであるIL-1R IIは28日目でピークを迎えその後下がる傾向が見られるのに対して,IL-1raは14日目,42日目と比較して28日目で減少する傾向が見られた.以上のことからラットにおける実験的歯周炎モデルにおいて、歯槽骨吸収は顕著に誘発することができるもののあきらかな炎症像が確認できなかったことはIL-1に比ベインヒビターと考えられるIL-1R II、やIL-1Raが歯周組織中で恒常的に産生されていることが関与している可能性が示唆された。
そこで現在IL-1Ra KOマウスから腹腔マクロファージを採取し、LPS刺激に対する反応性をタンパクおよび遺伝子レベルで測定するのとともに、破骨細胞形成能に関して検討を加えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Assessment of chromosome 19 for genetic association in severe chronic periodontitis2009

    • 著者名/発表者名
      Tabeta K
    • 雑誌名

      J Periodontol 80

      ページ: 663-671

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Degradation of vascular endothelial thrombomodulin by arginine- and lysine-specific cysteine proteases from Porphyromonas gingivalis2009

    • 著者名/発表者名
      Inomata M
    • 雑誌名

      J Periodontol 80

      ページ: 1511-1517

    • 査読あり
  • [学会発表] 歯周病におけるIL-1の働き2009

    • 著者名/発表者名
      石原裕一
    • 学会等名
      再生補綴医学研究会・第2回学術会議
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2009-11-27
  • [学会発表] Interleukin-1 receptor type2 production from mouse gingival epithelial cells2009

    • 著者名/発表者名
      石原裕一
    • 学会等名
      The 95^<th> annual meeting of the American Academy of Periodontology
    • 発表場所
      Boston, USA
    • 年月日
      2009-09-14
  • [図書] 最新の歯周外科手術をマスターしよう!2010

    • 著者名/発表者名
      野口俊英
    • 総ページ数
      150
    • 出版者
      第一歯科出版

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi