研究概要 |
【目的】学校ベースのフッ化物洗口プログラムのう蝕予防効果について,それが未処置歯,喪失歯,および充填歯の数(平均DMF歯数)を減少させることができるかどうか,う蝕の有病状況に関連したいくつかの変数を考慮に入れて評価すること。【対象】2007-09年度における新潟県(日本)の小学校6年生1,737組であり,67,672人の学童を含んでいる。85.2%の児童が5年間学校ベースのフッ化物洗口プログラムに参加していた。【結果】長期フッ化物洗口群(例数812,平均DMF歯数の中央値=0.36)が,フッ化物洗口に参加しなかった群(例数798,平均DMF歯数の中央値=0.62)よりも有意に低い(42.1%)平均DMF歯数の中央値であった。回帰分析によって,小学校におけるフッ化物洗口,就学前の施設におけるフッ化物洗口,および「年度」が統計的に有意な変数であったことが示された。
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