口腔内には常時数百種の細菌が存在している。これらの菌種の変動を効率良く解析するために制限酵素末端断片長解析法(Terminal Restriction Fragment Length Polymorphism ; T-RFLP)を用いて菌種のその割合の推定を計算するシステムの構築を行なった。T-RFLP法はピークの重なりがあって各菌種の割合を推定するのが難しいのが欠点であるが、それを乱数を用いたシミュレーションを繰り返すことで最適な計算結果を求めるMonte Carlo法を使って解決した。その解析を行なうための口腔内細菌および口腔内細菌と密接な関係のある腸内細菌の16S rRNAデータベースを構築した。
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