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2010 年度 実績報告書

歯周病原菌由来LPSによるアディポカイン誘導とTLR関連シグナル伝達解析

研究課題

研究課題/領域番号 21592655
研究機関長崎大学

研究代表者

古堅 麗子  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90253674)

研究分担者 齋藤 俊行  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10170515)
林田 秀明  長崎大学, 大学病院, 講師 (20238140)
キーワード歯周病 / レジスチン / アディポカイン / 好中球 / LPS
研究概要

歯周病は歯周病原細菌による炎症性疾患であり、各種サイトカインや破骨細胞の活性化など宿主の免疫応答について解明されてきた。一方歯周病は、糖尿病や虚血性心疾患などの全身疾患との関連が報告されているが、そのメカニズムは未だ解明されていない。当教室での疫学調査により歯周病と各種サイトカインレベルとの関連を解析した結果、アディポネクチンレベルは低い傾向があり、レジスチンレベルは有意に高いことを報告している。歯周病におけるマクロファージの遊走さらに細菌由来LPSによる刺激などの影響によりレジスチンレベルが上昇し、その結果、全身の糖代謝および心血管疾患にも影響を及ぼしている可能性が考えられる。
本研究では、ヒト由来単球細胞株、単球および好中球において、歯周病細菌由来LPSによる、レジスチンをはじめ各種アディポカインが産生とTLRおよびMAPKシグナル伝達経路との関連について検証した。ヒト由来好中球において、歯周病細菌由来LPSにより大腸菌由来LPS刺激と同様にレジスチン誘導が認められたが、同レベルのレジスチン誘導には、大腸菌由来LPSより高濃度のLPSが必要であった。さらに、TLR2およびTLR4抗体で前処理後、LPSによるレジスチン誘導レベルを比較したところ、TLR2抗体処理で歯周病細菌由来LPSによるレジスチン誘導レベルが減少し、一方、TLR4抗体処理で大腸菌由来LPSによるレジスチン誘導レベルが減少したことより、各々関連するレセプターが明らかとなった。現在、さらにMAPKシグナル伝達経路との関連について解析中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Resistin expression by lipopolysaccharide of Porphyromonas gingivalis in monocyte/macrophage-like cells2010

    • 著者名/発表者名
      古堅麗子
    • 学会等名
      88 th General session & Exhibition of the IADR
    • 発表場所
      バルセロナ
    • 年月日
      2010-07-16

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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