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2011 年度 実績報告書

味覚障害の疫学的スクリーニング法(臨床的味覚検査)の確立と実用化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21592656
研究機関長崎大学

研究代表者

藤山 理恵  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (10274664)

研究分担者 岡田 幸雄  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (60136687)
キーワード味覚 / 味覚検査 / 味覚障害 / 疫学的スクリーニング
研究概要

臨床的に味覚を捉えるには、従来の検査法のように味覚受容器を単独で調べるのではなく、咀嚼運動と組み合わせた味覚検査方法を探索する必要がある。本研究は臨床で簡便かつ高い信頼性を有する味覚検査法を検討し実用化することが目的である。
長崎大学倫理委員会に承認を得て、ボランティアの協力によりデータ採取を行った。初年度の寒天を用いた味覚検査法の味質濃度・硬さおよび容量の検討結果を踏まえて、昨年度は最適な味質濃度、テクスチャー特性、形態の調整条件を絞り込んだ。本年度はさらに寒天の詳細な条件を決定するため、実験およびアンケート調査を行いデータ採取した。
材料はデータ解析より数種の寒天のうち伊那寒天「S-5」が味覚検査に適していた。また味覚検査に最も適していたテクスチャー特性値は硬さ192.6g(破折した時の応力)、粘弾性4.8mm(破折までの距離)であった。形状はドーム型・ダイヤ型に比してキューブ型の方が同一濃度での味覚強度が強い傾向が見られた。昨年度の適切な容量の検討結果から絞り込まれた容量2.0mlと3.0mlの比較を行ったところ、甘味に関しては容量による味覚強度の違いは観察されず、塩味は2.0mlより3.0mlの方が味覚強度が強くなる傾向が見られた。
テクスチャー・形状・容量により味覚強度に違いが観察され、他の口腔内感覚・咀嚼との関連が明らかとなった。よって味覚障害の実態をより正確に把握するためには物性を考慮した味覚検査法の有用性が示され、臨床応用へ繋ぐ結果が得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] High extracellular Ca^<2+> stimulates Ca^<2+>-activated Cl^- currents in frog parathyroid cells through the mediation of arachidonic acid cascade2011

    • 著者名/発表者名
      Okada Y, Imendra KG, Miyazaki T, Hotokezaka H, Fujiyama R, Toda K
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 6 ページ: 34-41

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0019158

    • 査読あり
  • [学会発表] 味覚障害の疫学的スクリーニング法(臨床的味覚検査法)の検討2011

    • 著者名/発表者名
      藤山理恵, 岡田幸雄, 戸田一雄
    • 学会等名
      歯科基礎医学会学術大会
    • 発表場所
      岐阜県岐阜市長良川国際会議場
    • 年月日
      2011-10-02

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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