今年度は、昨年度の成果により得られた医療安全教育のコンピテンシーに関する状況を、医療の専門的知識や技術、他分野から学ぶ医療安全関連の知識や技術、医療者としての責務と倫理、医療者間、患者と患者家族との信頼関係構築のためのコミュニケーション能力、病院内の医療安全に対する規則との遵守行動の枠組みを参考にして、看護職者の医療安全教育の実態を調査した。調査は、全国の200床以上の病院2726施設を対象に行った。調査内容は、病院の設置主体、認定や指定の評価、規模、リスクマネージャーの属性、医療安全教育の到達目標の有無、到達目標の49項日の設定の有無と到達度、安全教育研修58項目の研修実施の有無、研修の形態、到達状況を選択的回答で求めた。また、各病院で医療安全の到達目標の具体と、医療安全教育を進めていくにあたって苦慮している内容について自由記載で回答を求めた。回収数は、407件である。現在、データ入力・データ解析を行っているところである。
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