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2011 年度 実績報告書

ゴマ油による口腔清拭の臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21592683
研究機関千葉大学

研究代表者

岡田 忍  千葉大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (00334178)

キーワード口腔ケア / ゴマ油 / 口腔カンジダ症 / セサミン
研究概要

平成23年度は、22年度に続いてゴマ油がCandida albicansの増殖に及ぼす作用について菌糸形、酵母形の両方で検討を行なった。平成22年度の酵母形に対する実験結果でセサミン含有量のもっとも高い焙煎ゴマ油の増殖抑制効果が大きかったことから、ゴマ油中のセサミン量が、増殖抑制効果に影響している可能性が示唆された。これについて検討するため、平成23年度はセサミン濃度を0.55%~2.0%に調整した局方ゴマ油を用いて\酵母形に対する増殖抑制効果を検討した。増殖陽性効果は最もセサミン濃度の高い2.0%において、最も強く認められたが、明らかなdose-responseはみられず、さらに検討が必要である。
菌糸形での検討においても熔煎ゴマ油の影響についての実験を追加し、食用ゴマ油、他の食用油との比較を行った。
また、別の菌株を追加したところ、異なる結果がみられたことから、酵母形、菌糸形ともそれぞれ5つの臨床分離株についてゴマ油の増殖抑制効果を他の食用油と比較した。増殖抑制効果は、焙煎ゴマ油が最も強かったが、ほとんど効果の見られない株も存在し、酵母形で増殖抑制効菓を示す株が必ずしも菌糸形で同様の効果を示すとは限らなかった。
1例ではあるが、平成21年度に続いて、要介護度4の在宅高齢者で実際にゴマ油による口腔清拭を20日間実施してもらい、実施前後の包括的口腔アセスメントシートのスコア、口腔水分量、口腔内細菌数、炎症性変化、肉眼所見について比較した。その結果、口腔粘醇の色調、唾液の湿潤の項目で改善が見られた。
口腔内細菌数に変化はみられなかったが、介入前に舌中央部で優勢であったグラム陰性桿菌が減少し、介入後には検出されず、グラム陽性球菌が最も多く検出された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Effect of edible sesame oil on the growth of Candida albicans2012

    • 著者名/発表者名
      Toshiko OGAWA, Junko NISHIO, Shinobu OKADA
    • 学会等名
      15^<th> East Asian Forum of Nursing Scholars
    • 発表場所
      Furama Riverfront (Singapore)
    • 年月日
      2012-02-22

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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