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2011 年度 実績報告書

在宅ケアの安全と質を保証する訪問看護領域の実践環境評価尺度の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21592686
研究機関千葉大学

研究代表者

緒方 泰子  千葉大学, 千葉大学・大学院・看護学研究科, 准教授 (60361416)

研究分担者 永野 みどり  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40256376)
キーワード看護管理学 / 訪問看護 / 尺度開発 / 就業継続 / ケアの質
研究概要

研究目的は、在宅ケアの質保証と人材確保に寄与する、訪問看護の実践環境評価尺度(Nursing Work Index in Home Health Care:NWI-HHC)を開発することである。
まず、尺度を構成する項目群を設定した。働きがいのある職場、働き続けたい職場等について、質の高いケアを提供していると同業者から推薦された訪問看護ステーション(以下ステーション)6か所の看護職14人への半構造化面接、過去に行った全国のステーション300か所への郵送調査の自由記載への記入について、内容の類似性・相違性にもとづいて整理した。更に、訪問看護のエキスパート4人の意見を得て(デルファイ法)、訪問看護師にとって魅力ある職場条件90項目が明らかになった。
次に、尺度を構成する項目を絞り込むため、全国の全ステーションのうち協力意思を示した事業所で働く看護師を対象に、前述の90項目を用いた自記式質問紙調査(郵送法)を行った。一定の回答数を確保するため同じ調査を2回行い、計421事業所の看護職2,926人への調査票の配布により、1,710人より有効回答を得た(有効回収率58.4%)。因子分析により尺度を構成する因子が確認され、各因子を構成する項目群への回答の平均値をサブスケール得点、サブスケール得点の平均値を合成得点とした(最小値:1,0、最大値:4.0)。
最後に、これらの得点が看護職の定着等に関連するかどうかを検討したところ、各得点は、看護職の就業継続意向と有意に関連し、職務満足度と有意な相関があった(P<0.05)。また、各得点と、質に関する変数との関連を検討するため、前述の調査へ回答したステーションのうち協力意思を示した7か所の利用者423人を対象に満足度調査を行った。統計的な検討には、協力事業所数を増すこと、訪問看護の質を適切に反映した指標の必要性等が課題として残された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] サービス利用者の経験にもとづく訪問看護の質評価指標開発に向けた基礎的研究2011

    • 著者名/発表者名
      緒方泰子
    • 学会等名
      第70回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      秋田アトリオン
    • 年月日
      2011-10-21
  • [学会発表] 訪問看護に従事する看護職の就業継続に関連する看護実践環境測定の試み2011

    • 著者名/発表者名
      緒方泰子
    • 学会等名
      第49回日本医療・病院管理学会学術総会
    • 発表場所
      学術総合センター
    • 年月日
      2011-08-20
  • [学会発表] 訪問看護師の行動や態度に対する利用者とその家族の認識と期待~サービスの受け手の経験にもとづく訪問看護サービスの質評価指標の開発に向けて~2011

    • 著者名/発表者名
      緒方泰子
    • 学会等名
      日本老年社会科学会第53回大会
    • 発表場所
      ハイアットリージェンシー東京
    • 年月日
      2011-06-16

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公開日: 2013-06-26  

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