研究分担者 |
KATZ Edmont C 福井大学, 医学部, 講師 (70401958)
上野 栄一 福井大学, 医学部, 教授 (60262507)
上原 佳子 福井大学, 医学部, 講師 (50297404)
佐々木 百恵 福井大学, 医学部, 助教 (00422668)
吉田 華菜恵 福井大学, 医学部, 助教 (60509298)
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研究概要 |
本研究では,看護診断を導くまでの3つの過程である,(1)診断指標判断能力,(2)関連因子/リスク判断能力,(3)看護診断ラベル決定能力に焦点をあて,それぞれの過程における看護師・看護学生の能力育成方法を明確にすることを目指し,研究を進めている。 昨年度より継続して,個々の事例によりみられる症状や徴候が異なるため判断が難しい心理・社会的領域の看護診断に焦点をあて,実際の事例を分析することでその正確性を明確化することに努めた。加えて,臨床看護師の心理・社会的領域の看護診断能力と知識度を明確にする事で,今後の看護診断に関する教育方法の指針を検討することを目指し,本学倫理審査委員会の承認を得た上で研究を進めた。 臨床でケアに携わる看護師が遭遇した,心理・社会的問題を抱える患者の事例を元に作成した模擬事例による調査では、看護師・看護学生とも,抽出された看護診断にばらつきが多く,判断に統一性がないことが明らかとなった。また,心理的問題である「無力」に関する判断基準を的確に回答できた者は非常に少なく,看護診断概念を理解していない者も多くあった。 また、本年度では映像による模擬事例に対する看護の看護診断に関する調査を行った。現在はその結果の分析を行っている。今後は看護診断能力を測定する方法と診断能力影響因子について調査。分析する予定である。
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