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2011 年度 実績報告書

部分浴の方法・タイミングが睡眠に及ぼす影響の評価

研究課題

研究課題/領域番号 21592693
研究機関山口大学

研究代表者

稲垣 順子  山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (20193542)

研究分担者 原田 規章  山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70116747)
キーワード部分浴 / 方法 / タイミング / 睡眠
研究概要

本研究の目的は、42℃の部分浴の方法・タイミングの差異が睡眠に及ぼす影響を評価することである。本年度は部分浴の方法の差異が睡眠に及ぼす影響、前腕浴のタイミングの差異が睡眠に及ぼす影響について日本睡眠学会第36回定期学術集会及び第31回日本看護科学学会学術集会で発表を行った。部分浴の方法の差異については、PSGでは前腕浴と下腿浴共にコントロールに比べてSWSが多く、特に第1サイクル、第2サイクルに多く見られた。主観的睡眠感では、眠気、気がかり、統合的睡眠感に3条件間で有意差が認められ、前腕浴と下腿浴共にコントロールに比べて高かった。鼓膜温度では、条件間で有意差が認められ、前腕浴が最も高かった。このことから、部分浴はSWSを促進させることが明らかになった。また、前腕浴のタイミングの差異については、PSGでは3条件下で差はなく、主観的睡眠感でも、眠気、気がかり、統合的睡眠感、睡眠維持、寝つきに3条件間で有意差はなかった。また外耳道温でも、いずれも3条件間で有意差は認められなかった。このことから、部分浴の1つである前腕浴のタイミングは、就寝30分前から就寝2時間前のいずれの時間帯に実施しても差はないことが明らかになった。
2つの実験から、部分浴は深睡眠を促し、部分浴の1つである前腕浴では、就寝2時間前までに実施すれば睡眠を促進する効果があることが明らかになった。睡眠を促進させるものとして、臨床ではしばしば睡眠薬が用いられているが、現在使用されている睡眠薬のほとんどが、睡眠導入薬であり常用することで依存性をもつものも多い。しかしながら、本研究で実施した部分浴は、自然な睡眠を促進する効果、しかも睡眠の質を促進する効果があるため、その有用性は高いと考える。本研究は20代の健康な女性を対象としており、今後異なる年代での検討が必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 若年健康人における前腕浴のタイミングが睡眠に及ぼす影響2011

    • 著者名/発表者名
      稲垣順子
    • 学会等名
      第31回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      高知市文化プラザ高知市
    • 年月日
      2011-12-02
  • [学会発表] Quality of sleep after leg bathing and forearm bathing2011

    • 著者名/発表者名
      稲垣順子
    • 学会等名
      日本睡眠学会第36回定期学術集会
    • 発表場所
      国立京都国際会館京都市
    • 年月日
      2011-10-16

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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