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2009 年度 実績報告書

効果的なサービスにつなげるための緩和ケア認定看護師のポジショニングの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21592706
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

岩満 裕子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (70457810)

研究分担者 筑後 幸恵  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60310512)
星野 純子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (00320672)
キーワード認定看護師 / ポジショニング / サービス / 経営効率 / 病院組織
研究概要

1、 研究進行状況:21年度は、「認定看護師の活動の現状と認定看護師の役割認識のギャップを明らかにし、その要因を考察する」ことであり、その実態調査を質問紙で実施した。22年度に実施予定であった、「上司及び医師の認定看護師への期待役割の調査」は、郵送代金を考え、一緒に質問紙を同封し実施し、現在はデータ入力段階である。
2、 研究結果:日本看護協会のホームページで公開されている認定看護師の所属する547全施設に調査を実施した。看護管理者からの回答数は251施設で有効回答率46%、医師からの回答は242施設で有効回答率44%であった。認定看護師は個人名と施設名を公開している663名に実施し、294名の解答を得、有効回収率は44%でいった。
現在、開封率50%程度ではあるが、以下のような傾向がみられている。認定看護師調査からは、現状に満足していない看護師が半数以上あり、その原因としては、(1)勤務時間や人員配置数の問題、(2)上司や医師との期待役割における認識の違い、(3)他のがん関連認定看護師や專門看護師との不明確な役割分担状況、(4)ケア加算に対する不満等であった。医師に対する調査結果では、半数以上の医師が認定看護師の賃金や待遇の改善を望んでおり、医師の診療に役立っていると回答している。しかし、医師に理解が得られるには、一緒に働いてその結果を出し、理解されていくという段階が伺えた。
3、 研究の意義:(1)認定看護師の人数や勤務時間などの体制の問題、(2)上司と認定看護師との役割期待等のギャップの問題、認定看護師の能力的な問題等を明確化し、認定看護師の組織内ポジショニングを構築することは、より質の高い看護サービスを提供できると共に、認定看護師のみならず医師の職務充足につながると考える。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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