入院患者に院内デイケアおよびリハビリテーションを実施し、患者を4群(デイケア群、リハビリ群、両者併用群、無介入群)に分けて、FIM(機能的自立度評価法)評価を用いて比較検討した。院内デイケア群、リハビリ群では介入開始6週後に有意なFIM合計点向上はみられなかったが、両者併用群で有意な向上がみられた。FIMの構成要素の中では、移動項目に有意な向上がみられた。リハビリとデイケアの併用は、入院初期の要介護状態を予防しうる手段になると推測される。また、入院時のFIM合計点が40点以下であると、どのような介入でもFIM改善がられないことがわかった。この臨界点は、患者の退院時の状況を予測する一手段になると推測される。
|