研究概要 |
22年度の研究においては、以下の内容を実施した。 1) Work Empowerment Theoryをパス解析により検証し、研究者の先行研究と同様の結果を得た。構造的エンパワーメントが高い場合、心理的エンパワーメントが高く、バーンアウトは低い結果となった。 2) 管理職のアクション測定結果においては、構造的エンパワーメントと関連していることが確認された。 3) 本研究にて使用した尺度の開発者および看護労働環境、バーンアウトに関する米国の研究者へのヒアリングを実施した。構造的エンパワーメント測定尺度開発者であるカナダのDr.Laschingerおよび心理的エンパワーメント測定尺度開発者である米国のDr.Spreitzerへのヒヤリングでは、日本の看護師においても尺度が充分に使用可能であること、また本研究の対象となった看護師の特徴から北米の看護師を対象とした結果とは下位概念において差があることがわかった。カナダおよび米国の看護労働環境やバーンアウトの研究者へのヒアリング結果から、看護師長のリーダーシップ測定結果においてスコアの低い部署およびスコアの高い部署の抽出をし、各看護師長へのインタビュー内容への示唆を得た。ヒアリングを実施した看護研究者は、次の3名で、カナダのDr.Clarke,米国のDr.VerranおよびDr.Effkenである。
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