研究の目的 本研究では、医療安全の向上を目指して、医療者(特に看護師と医師)の能力を最大限に発揮させるチームワークづくりの基盤を整備する。具体的にはチームワークづくりに必要なトレーニングプログラムを精選し、その効果を実証して、日本におけるチームワークトレーニングを構築することを目的としている。 平成22年度の目標と成果 1. 東邦大学大森病院の職員を対象にしたチームワーク向上を目指した研修プログラムの開発とその効果の検討。 (1) 新人研修においてチームワークを促進するツールについて体験的に学ぶ研修プログラムを開発し、効果を測定した。 (2) 一般職員を対象にしたビデオ教材を作成し、実施した。 2. 同じく東邦大学大森病院の一部の部署を対象にしたCRM(クルーリソースマネジメント)の開発とその効果の検討 (1) 輸血部と手術室のチームが緊急輸血を想定したCRMトレーニングを開発し、2回実施してその効果を測定した。 ※二つの介入の成果は、23年度の学会(医療リスクマネジメント学会/医療の質・安全学会)で発表予定である。
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